スケルトン男子ウラジスラフ・ヘラスケビッチ(27=ウクライナ)の失格取り消しを求めた提訴を受けて、スポーツ仲裁裁判所(CAS)は13日、訴えを棄却した。
ヘラスケビッチはロシアとの紛争で犠牲となったアスリートが描かれたヘルメットを練習から使用していた。IOCから「五輪憲章」に抵触するとして競技での使用をやめるように説得されるも受け入れず、スタート1時間前に失格処分となった。この制裁は世界中に大きな波紋を広げ、賛否両論が出ていた。
スペイン紙「マルカ」によると、欧州議会のエリック・マルクトワ氏(ドイツ)を筆頭とする議員約30人がIOCに書簡を送り、処分の再考を求めていたという。同紙は「彼らは『ヘルメットにはスローガンや政治的なメッセージは一切含まれていない。その目的は亡くなったアスリートたちに敬意を表することだ」と主張している」と伝えた。
さらに欧州議会の議員らは「我々はIOCの独立性を尊重する」としながらも「国際法に違反する戦争で亡くなった選手たちを追悼することはプロパガンダでも政治的な声明でもありません。これはオリンピック・ムーブメントが推進する価値観に沿った追悼の行為だ」との声明を発表した。
ウクライナのウラジーミル・ゼレンスキー大統領は「メダルよりも価値がある」とし、ヘラスケビッチに勲章を与えることを発表したが、今後も物議を醸しそうだ。












