立ち技格闘技イベント「K―1 WORLD GP 2026」(8日、東京・国立代々木競技場第二体育館)で、K―1スーパーバンタム級王者の金子晃大(29)が大久保琉唯(21)に苦杯をなめた。

 この試合は当初、金子のベルトをかけた王座戦として行われる予定だった。しかし、前日計量で大久保が1・3キロオーバーの56・3キロでパスできず。その後の両陣営との協議の結果、ノンタイトルのワンマッチとして行うことが決定した。試合は大久保の2点減点で開始し金子が8オンス、大久保が10オンスのグローブハンデを実施。大久保のファイトマネー30%没収で金子に支払われるほか、金子の勝利以外の結果はノーコンテストとなることも決まった。

判定で大久保琉唯(右)が勝利するが計量失敗のため無効試合となる
判定で大久保琉唯(右)が勝利するが計量失敗のため無効試合となる

 金子は1ラウンド(R)から苦戦を強いられた。計量失敗で勝負をかけて打撃を放ってくる大久保にパンチをヒットさせるものの、ローキックなどをつなげることができず決定打を放てない。大久保からは蹴りやパンチを受けて下がらざるを得ない場面もあった。

 試合は3ラウンド(R)終了まで金子がペースをつかめずゴング。ジャッジは金子が1―0で決着つかずに延長にもつれ込んだ。延長も流れは変わらず金子の被弾が目立ち、判定3―0で大久保が勝利。公式記録はノーコンテストとなった。

 まさかの結末に金子はコメントスペースに姿を見せず。一方、大久保は「まずは昨日、体重オーバーということで、そんな中で試合をしてくれてありがとうございます」と金子に感謝の弁。結果を「勝ちではないんですけど、やってきたことは少し出せたのかなと思います」と振り返った。計量失敗については2月初旬にインフルエンザに感染してしまったことが発端だったとして「そこからうまく回復することができなくて寝たきりで…。その中で減量もあったので食事することもできなくて思うように体を動かすこともできなくて、計量オーバーになってしまいました」と告白した。

 また、そんな中で計量前の水抜きで救急搬送したことも明かす。大久保は「3回目の半身浴の時に全身がけいれんしてしまって。救急車を呼べば、試合もなくなっちゃうかもしれないし、やってきたこと全部台無しになっちゃうんじゃないかという思いもあったんですけど…。それでも親の決断で救急車を呼んで。点滴を打たないと死んでしまうような状況なので打ってもらって、計量会場には絶対に行こうと思って点滴を止めて会場に向かいました」。その上で「インフルエンザに感染したことも含めて言い訳になってしまうので、反省しています」と話した。