明治安田J1百年構想リーグが6日に開幕し、町田が横浜M戦(日産ス)で3―2と快勝し、アウェーの地で白星発進を果たした。立役者は、前半アディショナルタイムに勝利を引き寄せることになった3点目のゴールを奪ったFW相馬勇紀(28)だ。W杯イヤーに開催される特別リーグで大活躍し、今夏の北中米W杯で森保ジャパンの中心選手として飛躍を遂げる覚悟だ。
記念すべき特別大会の第1号ゴールを決めたのは、FWエリキだ。前半8分にドリブルで突破すると、勢いそのままにゴールネットを揺らした。町田は同16分にPKで追いつかれるも、直後の同17分に相手のバックパスに反応し、再びエリキがゴールを決めて勝ち越しに成功する。
そして2―1で迎えた前半アディショナルタイムに、重要な局面が訪れる。エースの相馬が左サイドの絶好の位置で直接FKを獲得。「もらった瞬間に打とうと思っていた」という強い覚悟を持って蹴り出したボールは、きれいな弧を描きながら大きく左に曲がり、そのままゴールへと吸い込まれていった。
後半に1点を返されたため、結果的にこの相馬のゴールが試合を決める形に。開幕戦の大舞台で、町田のエースが大仕事をやってのけた。
ド派手な活躍を見せたが、決して本調子ではなかった。試合後、胃腸炎から回復途上だったことを告白。「コンディションはまだ自分的には50~60%くらいなので、どんどん上げていけたら」と状態に不安を残す中での出陣だった。それでも、一撃必殺の〝悪魔の右足〟でチームに大きな白星をもたらし「狙い通りだった」と胸を張った。
明治安田J1百年構想リーグは、8月のシーズン移行前に開催する特別大会で、北中米W杯前まで行われる。そのためW杯メンバー入りへ向けて、絶好のアピールの場にもなる。
相馬は2022年カタールW杯ではメンバー入りしたが、出場は0―1で敗れたコスタリカ戦のみで、インパクトを残せなかった。その時の悔しさは胸に秘めており、再び大舞台に立つべく「とにかく数字を積み重ねていくことが大事。(選ばれるためには)自チームでの活躍も必要。前回のカタールでは、結局W杯に出るのではなく、あそこで活躍できる選手が大切だとすごく感じた」と強い決意をにじませた。
森保ジャパンでは、自身が主戦場とする前線の左サイドは最激戦区。MF三笘薫(ブライトン)やMF中村敬斗(スタッド・ランス)ら強力なライバルたちとの争いとなる。それでもサバイバルを勝ち抜き、W杯の夢舞台で躍動するために、今何をしなければならないのかも分かっている。
「基準はそこに持って行きながら、普段からどんどん努力して積み重ねていければ」。日本屈指のドリブラーが、今夏に世界を驚かせるか注目だ。












