明治安田J1百年構想リーグは6日の横浜M―町田戦(日産)で開幕する。シーズン移行に伴う特別大会は、昇降格がなく、PK戦(地域リーグラウンドのみ)が導入されるなど例年のリーグ戦とは異なる様相。それを踏まえ、元日本代表FW武田修宏氏(58=本紙評論家)が、注目選手として昨年11月のU―17W杯組を挙げるとともに、ベテランの奮起を求めた。

 8月に開幕する2026―27年シーズンを前に行われる百年構想リーグ。J1は東西10チームずつに分かれ、ホーム&アウェーの地域リーグラウンド、プレーオフラウンドを行い、優勝チームを決める。勝者には26―27年シーズンのアジアチャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)出場権が与えられ、各チームには順位に応じた賞金や配分金が発生する。単なる新シーズンの〝準備〟にならないようなレギュレーションだ。

 特別大会開幕を間近に控え、武田氏は「どのチームも優勝を目指すのだろうけど、補強してACLEを目指したり、レンタル選手を戻して戦ったり、今夏の補強を念頭に入れて若手をプレーさせたりなど、チームによって位置づけが違ってくるのでは。だから下馬評通りの順位にならない可能性もある。それにPK戦勝ちなら勝ち点2(PK戦負けは1)になったりするから、余計に予想が難しい」と指摘する。

 波乱含みも見どころの一つとなりそうな中、武田氏は昨年のU―17W杯に出場したユース年代のプロ契約選手に注目。25年J1昇格プレーオフ準決勝大宮戦で3点ビハインドからの劇的同点弾を決めたMF姫野誠(17=千葉)をはじめ、FW吉田湊海(17)、DF元砂晏翔仁ウデンバ(16=ともに鹿島)、MF長南開史(16=柏)らだ。元日本代表FWは「今回は降格がないから思い切った起用もできるし、U―17W杯の若い選手の活躍に注目したい。世界では10代選手が、普通にトップチームで主力だからね」と期待する。

 そういった高校生年代の台頭を望む一方、ベテラン勢には存在感を発揮してほしいとも。なかでもともに18年ロシアW杯組でJ1神戸のFW大迫勇也(35)、FW武藤嘉紀(33)、DF酒井高徳(34)、新加入MF乾貴士(37)に対しては「まだまだやれるだろうし、ベテランには若手の壁になるようなパフォーマンスをしてほしい」と熱視線を送った。

 特別大会への思いを語っていると、武田氏の脳裏には、ふと過去がよぎったという。1992年3月に日本リーグが終了し、同年9~11月の第1回ヤマザキナビスコカップ(現ルヴァンカップ)を挟んで、翌93年5月にJリーグが開幕。「その間の空いた日程で読売クラブ(現東京V)がブラジル、フランス、イタリアと世界遠征をしたんだよ。30年以上前から世界を意識していたクラブだったね」と懐かしんだ。