ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(32=大橋)が転向を視野に入れるフェザー級に、新たな難敵が出現した。

 WBC世界フェザー級暫定王者ブルース〝シュシュ〟キャリントン(米国)が1日に米ニューヨークで行われた同級2位カルロス・カストロ(米国)との正規王座決定戦で9ラウンド(R)KO勝ちを収めた。かねてキャリントンは井上との対戦を熱望。モンスターとの試合が実現すれば「俺が倒す」と豪語している。

 元WBO世界スーパーフェザー級王者の伊藤雅雪氏が、自身が代表を務める「Treasure Boxing Promotion」のYouTubeチャンネルで、キャリントンについて取り上げた。

 伊藤氏は「(カストロは)派手じゃないんだけど、いい選手。それを今回、シュシュが圧倒してぶっ倒すという…。カウンターがやっぱりうまいし、すごいスマートだよね。ボクシングはスピードもあるし、バネもあるし。アゴとかはまだ証明されてない部分もあると思うんだけど。背も173センチで結構、大きいし。年も28歳。井上尚弥とやるとしたら、29、30あたり。一番いい時にやるんじゃないか」とキャリントンを高く評価する。

 その上で「フェザー級って唯一、井上尚弥(の絶対的な強さ)が怪しいんじゃないかと。(ラファエル)エスピノサしかり、シュシュしかり。個人的には、やっとフェザーで(勝負論がある)強いやつが出てくるんじゃないかと」「そのへんに対して、井上尚弥選手がどれぐらいいけるのかなと。ここで初めて真価というか」と強豪との対戦に関心を寄せた。

 さらに「フェザーに上げてシュシュとかとやったら、めちゃくちゃ面白いだろうなという。苦戦? あり得るのでは。なんか、当たんなそうな気がした。カウンターもうまいから。お互いカウンターうまい同士でどういう試合になるんだろうなと。この前のピカソじゃないけど、なかなか倒れないということはあり得るし。中谷潤人なんかもスーパーバンタムに上げて(初戦は)苦戦しているから。体格差、パワーというのは感じると思う」と指摘する。

「シュシュ、強いなと思って。カストロ選手、全然悪い選手じゃないから」と改めて難敵であることを強調した。