ピリピリムードは致し方のないところだろう。

 広島は31日、宮崎・日南キャンプへむけ、監督・コーチ、選手、スタッフらがキャンプ地入り。今週27日には、この日のナインたちと同様にシーズンを迎える予定だった羽月隆太郎容疑者(25)が、指定薬物のエトミデートを使用した疑いで医薬品医療機器法違反の疑いで警察に逮捕された。

 そんな不穏ムードのなかで迎えるキャンプだけに、新井貴浩監督(48)以下、関係者は全員が固い表情で笑みを見せることなく、宿舎に入った。

 直後に行われた全体ミーティングを終えた新井監督も「今いろんなことが起こっているけど、気持ちを引き締めて、明日からキャンプ始まるのでやっていこうと」と終始、厳しい表情でメディア対応。「ユニホームを着てグラウンドに立っている以上は、100%野球に集中してやるだけ。1人1人、必死になって一生懸命やってくれれば」と手短に話し、1日からのキャンプを直前にチーム全体を本業に集中させることに神経を注いだ。

 併せて、ミーティングでは、球団の鈴木清明球団本部長(71)も反社会勢力との交流や、違法な薬物摂取、賭博行為などを、社会人としても〝禁止事項〟となる行為に手を染めることがないよう改めて注意を促した。

 31日現在、羽月容疑者は容疑を否認しているとはいえ、本拠地・マツダスタジアムや二軍の大野練習場などの球団施設を家宅捜索するなどチームへの影響も及ぶところになり、事件が今後、チームにどう影響していくかは球団関係者も含め、現状では知る由もない。当面、鯉ナインは、これまでにない張り詰めた空気のなか、シーズンへむけての鍛錬を行っていくことになる。