柔道女子48キロ級で2024年パリ五輪金メダルの角田夏実(SBC湘南美容クリニック)が、現役引退を決断するまでの葛藤を明かした。

 52キロ級で挑んだ21年東京五輪は出場を逃すも、24年パリ五輪に向けては階級を48キロ級に変更。金メダルに輝いた一方で「終わった後は勝つ喜びや五輪のすごさを感じ、もう一度出たいとは思った。でも、本当にそこ(パリ五輪)に懸けていたので、もう一回人生を懸けられるかとなると、自分の弱い部分が出てしまった」と心境を吐露した。

 現役続行の可否は長きにわたって迷い続けた。「自分の中で天使と悪魔ではないが、現役を続けたい自分と、少し苦しい自分とで、ずっと葛藤があった」。それでも「ズルズル延ばしてもしょうがない部分があった。次のロサンゼルス五輪に向けての戦いは始まっているので、私が悩んでいても申し訳ない思いがあり、早めに決断しないといけないと思っていた」と語った。

 すでに全日本柔道連盟には強化指定選手辞退届を提出済み。今後は「これまでは取材などで柔道は恋人みたいな関係だと話していた。でもこれからは柔道と家族になりたい。競技者としてではなくても、柔道と一緒に自分の人生を歩んでいきたい」と生涯柔道家を誓った。