今春3月に開催される第6回WBCへ向け日本、米国、韓国などの主要出場各国からは、ロースター入りメンバーの発表が相次ぐ時期になってきた。

 その中でも世界的に大きなインパクトを与えたのは、昨季限りでドジャースを引退しプロとしてのキャリアを終えたレジェンド左腕、クレイトン・カーショー投手の米国代表入りのニュースだ。米メディア「スポーツネット」も「若い才能が揃うトップ投手陣たちに、ベテランだけが持つ価値が加わる意味は大きい」と論じカーショーの参戦を歓迎している。

 侍ジャパンは過去3度、WBCで優勝を経験しているが、2006年、09年大会ではイチロー(現マリナーズ球団会長付特別補佐)が、そして2023年ではダルビッシュ有投手(39=パドレス)が国際舞台経験豊富な〝精神的支柱〟として、チーム内での重要な役割を果たした。

 カーショーは37歳。全盛期の剛球派というイメージからは変化したが、サイ・ヤング賞3度という実績に裏打ちされたクラブハウス内での影響は絶大。3年前のダルビッシュのように、マウンド以上にベンチやロッカールームで価値を発揮することは必至だ。

 野球の母国としてのプライドをかけ、今大会の米国代表には主将・ジャッジだけでなく、スキーンズ、スクーバルなどの若いスター選手もズラリと顔を揃える。優勝が義務付けられる宿命の中、勝ち方を熟知した老兵・カーショーの背中が彼らを支えることになるだろう。