ドジャース一筋で18年プレーし、昨季限りで現役引退を表明した通算223勝のクレイトン・カーショー投手(37)が15日(日本時間16日)、米国代表として3月開催のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場すると発表され、米国の野球ファンは盛り上がっている。注目は元チームメートで侍ジャパンの大黒柱・大谷翔平投手(31)との対戦だ。
レジェンド左腕にとってWBC出場は悲願だった。前回大会は出場を表明しながらも、故障リスクを理由に保険会社の承認が下りず、無念の辞退を余儀なくされた。ワールドシリーズ連覇を花道に現役引退していたこともあり、再び真剣勝負のマウンドに立つ機会が巡ってくるとは全く予想していなかった。
同日、MLBネットワークの番組「ホット・ストーブ」にゲスト出演したカーショーは、米国代表のマーク・デローサ監督から電話を受けた際、コーチ就任の打診だと思ったと明かした。しかし、投手としての参加を求められていると知ると、即答したという。
「ずっと前に学んだんだ。自分は何か特別なものの一部でありたいってね。そしてこのチームはまさに楽しそうな最高のグループ」
引退後、しばらく野球ボールに触れるつもりはなかったが、10~12日前に再び投球を再開。状態については「悪くない」と言い、レギュラーシーズンと違い、短期決戦で先のシーズンを考えず全力を注げる点も、プラス材料だという。
「自分はもう保険みたいな存在でいい。誰かが一息つく必要がある時でもいいし、必要なら3連投だってできる。まったく投げなくても構わない。ただ、そこにいるためにそこにいる。とにかくこのグループの一員でいたいんだ」
とはいえ、やはり気になるのは大谷との対戦だ。カーショーは笑いながらこう語った。
「もし決勝戦か何かで日本代表を相手に自分が投げることになったら、それは相当まずい事態になっているってこと。チームに彼を抑えられる投手はたくさんいるし、僕じゃない。でも、もしそうなったら……緊張はするだろうね。間違いなく緊張する」と繰り返した。
米国代表には昨季のナ・リーグのサイ・ヤング賞右腕のポール・スキーンズ(パイレーツ)、2年連続ア・リーグサイ・ヤング賞に輝いている左腕タリク・スクバル(タイガース)、5年連続2桁勝利のローガン・ウェブ(ジャイアンツ)、4年で2桁勝利3回のジョー・ライアン(ツインズ)ら先発投手陣は充実、カーショーは先発ではなく中継ぎ起用が有力とみられている。
ちなみにエンゼルス時代の大谷とは11打席で被安打ゼロ、4奪三振。22年のオールスター戦では初回に初球を詰まりながら中前に運ばれ、〝初安打〟を許すもケン制で刺した。昨年11月に出演した「ダン・パトリック・ショー」では、「僕は一度もショウヘイに打たれていない。一生そう言えるんだ。すごくいい気分だよ」と、誇らしげに語っていた。
大谷対策を問われると「彼には中途半端なスピードの球を投げてはいけない。でも残念ながら、今の自分が投げられるのはその〝ミドルスピード〟だけ」と笑い、「本当は、ものすごく速い球か、ものすごく遅いカーブ、そのどちらかしかないと思う」と続けた。
果たして大舞台で13度目の対戦は実現するのか。












