激闘を制した。第104回全国高校サッカー選手権準決勝(10日、東京・MUFG国立)、昨夏の全国高校総体王者の神村学園(鹿児島)が尚志(福島)に1―1から突入したPK戦に9―8で勝利し、初の決勝進出を決めた。

 前半5分、尚志のFW根木翔大(3年)が右サイドからクロスを上げ、これにFW岡大輝(3年)が頭で合わせて先制ゴールを決められる。そのまま前半を0―1で折り返した。

 そして後半28分、神村学園のDF荒木仁翔(3年)の左クロスに、FW日高元(3年)がヘディングで執念の同点弾。1―1のまま90分が終了し、PK戦となり10人目まで突入した。先行の神村学園の主将DF中野陽斗(3年)が決めたが、尚志の主将DF西村圭人(3年)が失敗して試合終了となった。

 神村学園の有村圭一郎監督は「非常に尚志さんに対策をされていて、われわれのやりたいサッカーがなかなかできず。立ち上がりで失点してしまった」と振り返る。勝因については「ゲーム内容的には尚志さんに負けたと思うし、最後まで諦めずに1点を取りにいったことぐらい」と分析した。

 指揮官によるとPK戦の順番決めは、選手たちに一任しているという。「PKは昨日も練習したけど、外しまくってこれはダメだと思っていた。みんなが外すことも想定内で見ていたので、決めてくれてラッキーという気持ちしかない」と苦笑いを浮かべた。

 10人目のキッカーを務めた中野は「自分はPKが苦手で、先生方や選手のみんなからずっと10番目と言われていた。自分も10番であることを自覚しているけど、(PK戦に備えて)自分のコースを狙って蹴ることを、意識して練習していた。その結果がつながった」と手応えを口にした。

 12日の決勝の相手は、鹿島学園(茨城)に決定。キャプテンは「先生方から『立ち上がりの15分をしっかりしよう』という話をされていたけど、こういう舞台で隙をつかれてしまった。そこは決勝に進む上で課題だと思う」と気を引き締めた。〝夏冬制覇〟へ、神村学園が突き進む。