チャールズ国王とヘンリー王子の長年の確執が解消へ向かいそうだ。ヘンリー王子は、インヴィクタス・ゲームズが英国に戻るのを機に、チャールズ国王へ招待状を差し出す意向で、バーミンガムで行われる開会式で、2人が並び立つこともあり得る。英紙サンが9日、報じた。

 ヘンリー王子は、来年英国に戻るインヴィクタス・ゲームズ(負傷した軍人、病気の軍人、退役軍人を対象としたスポーツ大会)の開会式を父であるチャールズ国王に務めてもらうよう依頼する考えだとされ、関係改善に向けた大きな一歩となりそうだ。

 主催者は参加国の関係当局と連絡を取り合っており、インヴィクタス・ゲームズ・バーミンガム2027に向けた準備は本格化しているとされる。

 関係者は「ヘンリー王子は、インヴィクタスでチャールズ国王にぜひ出席してほしいと切望しており、共に開会式を務めたいと考えています。大会のためでもあり、父子関係のためでもあります。父を隣に迎えることが、彼の夢なのです。2人は和解を望んでいるようで、インヴィクタスは一緒に取り組む絶好の機会です」と語る。

 インヴィクタス・ゲームズはヘンリー王子によって2014年に設立され、英国、米国、カナダ、オーストラリア、オランダ、ドイツなどで開催されてきた。2027年には、2014年以来、英国に戻ることになる。

 同関係者は「チャールズ国王が軍の最高司令官であることを考えれば、これは極めてふさわしい。インヴィクタスでは通常、国家元首が招かれますが、ヘンリーは国王が開会式に関与する、さらに踏み込んだ形を望んでいます。この大会は、2人にとって心から大切な大義を象徴するものです。開会式で2人が並ぶ姿は、心温まるもので、この催しの精神にも合致します。準備に関わる人々は実現を確信しており、国王が開会式で役割を果たす前提で計画を進めています」と述べた。

 ヘンリー王子は6年前に王室の公務から離れ、3年前に出版した回顧録「スペア」で王室を厳しく批判したため、チャールズ国王の怒りを買った。2人が近年顔を合わせたのは、短時間の2回のみ。2人は長年続いた確執を終わらせたいという思いを共有しているようだ。

 バーミンガム2027主催者は、時期が来れば王室メンバーに招待状を送るとしている。