全国高校サッカー選手権は29日、東京・味の素フィールド西が丘などで1回戦が行われ、聖和学園(宮城)が、3―0で那覇西(沖縄)に勝利して2回戦に進んだ。

 県予選決勝で仙台育英に敗れたが、同校はいじめ問題で辞退したため、異例の形での選手権参戦となった。しかし聖和学園は夏休みに複数部員による飲酒や喫煙があったことが発覚。同校は県予選に同行為に関わった部員がいなかったことなどから、主催者側からの打診を受諾した。

 出場が正式に発表された11月21日に千葉剛校長名で文書を発表。「大変難しい決断ではございましたが、熟慮の末、今回の打診をお受けすることといたしました。宮城県大会に出場した選手をはじめ、サッカーと学業の両立にひたむきに努力してきた多くの部員については、前を向いて全力で戦ってほしいと考え、今回与えられた機会をお受けすべきとの決断に至った次第です」と説明した。

プレスルームの貼り紙
プレスルームの貼り紙

 そんな状況もあって出場を巡っては、SNS上などにネガティブな意見もあったのも事実。この日の勝利後、加見成司監督は「一切そういう情報は自分の目にも耳にも入れないようにしていた。この子たちと一緒にサッカーができる時間をもらったと思っている。彼らも仲間と一緒にもう少しサッカーできる時間をいただいた。その時間を大事にしようという話をしてやってきた。いろんなことは書いてあるとは聞いていたので、目に入れないようにした」と語った。

 一連の経緯があったため、報道陣の控室には「選手の取材については試合に関すること以外はご遠慮ください。ご配慮くださいますようお願いいたします」との貼り紙もあり、試合後の取材エリアでも主催者側から同様の要請があった。