4強を軸にした戦国模様か――。

 第104回全国高校サッカー選手権が28日に開幕する。かつて清水東(静岡)で得点王に輝くなど大活躍した元日本代表FW武田修宏氏(58)が、今大会の行方を徹底予想。全国高等学校総合体育大会(インターハイ)で優勝した神村学園(鹿児島)、その決勝で激闘を演じた大津(熊本)を中心に、前橋育英(群馬)、流通経大柏(千葉)が4強を形成するとの見解だ。

「高円宮杯U―18プレミアリーグに出場しているチームが強く、特に僕も現地で試合を見たインターハイの上位校は非常にレベルが高く、実力的に一枚上。決勝を戦った神村学園と大津を中心に、前橋育英や流通経大柏も加えた4校が優勝候補になる」と分析する。

 神村学園と大津は今季、戦力が充実しており優勝に最も近い存在。前年度の決勝を戦った前橋育英と流通経大柏も健在で〝4強〟になるというわけだ。

 そうした強豪に次ぐダークホースとして武田氏が挙げるのが昌平(埼玉)、山梨学院(山梨)、尚志(福島)。なかでも、2人の超有望株に注目する。

「川崎に入団する昌平のMF長璃喜(3年)は素晴らしい選手で、ドリブルは強力な武器になる」と指摘。U―18日本代表で、昌平では1年で出場した全国高校サッカー選手権で3戦連発の離れ業。日本の将来を背負うドリブラーとして脚光を浴びている。

「山梨学院のFWオノボフランシス日華(3年)は選手権の1、2回戦は出場停止で出られないが、本格的なセンタ―FWで将来が楽しみなストライカーだ」と武田氏は絶賛。フィジカルと技術を兼ね備えた未来の怪物ストライカー候補で、大ブレークする可能性を秘める。

「今大会は他にも身長が高く〝9番〟タイプのストライカーが多いので非常に楽しみだね」と武田氏は自身の現役時代と同じような逸材ストライカーの誕生を期待する。

 一方で、前評判の高い強豪以外にも十分チャンスはあるとみる。

「U―18プレミアリーグは45分ハーフだが、選手権は準々決勝まで40分ハーフになる。この違いで戦い方が変わってくるし、1~3回戦あたりはかなり守る戦いをしてくるチームもある。そのため番狂わせが起きるし、優勝候補のチームは気をつけないといけない」と予想した。

 また「地元静岡から出場する浜松開誠館にも期待したい。青嶋文明監督は県選抜で一緒にプレーした仲だし、どんな戦いを見せてくれるのか楽しみだね」とエールを送る。

 今大会も熱い試合に要注目だ。