大みそかの格闘技イベント「RIZIN師走の超強者祭り」(さいたまスーパーアリーナ)開催まであとわずかとなった。注目カードが並ぶイベントに〝バカサバイバー〟こと青木真也(42)が鋭くメスを入れる。今回は、RIZIN女子スーパーアトム級王座戦とRIZINライト級王座戦だ。
今大会唯一となる女子の王座戦は、イベント旗揚げ当初から〝ジョシカク〟を盛り上げてきたRENA(34)が伊澤星花(28)のベルトに挑戦する。この試合について青木は「これはRENAのカードだよね。客はRENAがいかれた(負けた)時にどういう感情を出すかとか、どういういかれ方(負け方)をするのかを見るから」と声をしゃがれさせた。このコメントからも分かる通り、バカサバイバーは伊澤が圧倒的に有利だとしつつこう続けた。
「ハッキリ言って、実力差があるよ。普通に考えれば、せー(伊澤)がステップ踏んで高い蹴り(ハイキック)とかを打ちつつタックルに入って、テークダウンしてあとは好きにするっていう展開になっちゃうと思う」
その上で伊澤に「だからこそ、一番ダメなのは『開始1分で倒して首絞めて一本!』とかなんだよね。俺がやりがちな展開なんだけど。せー(伊澤)には青木真也を反面教師にしてほしい」と力の差があるからこそ〝見せ場〟を作ることに期待を寄せる。その例としてRIZIN11月3日の神戸大会で萩原京平と対戦した秋元強真が1ラウンドで相手の得意な打撃戦を行った上、2ラウンドでグラウンドの攻防に持ち込んで圧勝した試合をあげて「あれこそが『いいプロレス』なんだよ」と得意のフレーズを使用。それでも「でも、せー(伊澤)はまだ若いから難しいだろうな…。あ、そうだ! 中指だ。せー(伊澤)は、一本取って中指を立てればいいんだよ。俺が許可するよ」と迷惑な提言をするのだった。
続いて標的にしたのが、ホベルト・サトシ・ソウザ(ブラジル)がイルホム・ノジモフ(ウズベキスタン)の挑戦を受けるライト級王座戦だ。この試合展開を青木は「ノジモフに一発の期待感はあるけど、現実を考えたら難しいよね」とメガネを光らせる。ノジモフの主戦場は1階級下のフェザー級であることを指摘して「サトシの圧力を、ノジモフはコントロールできないと思う。それだけの体格差がある。(当初対戦予定だった)〝ブラックパンサー〟ベイノアとやるのとでは意味合いが違うから。ベイノアだからライトで成立するのであって、サトシでは…」とサトシの圧倒的有利とした。
その上で試合展開を「普通に組んで(絞め技で)キュッてやられちゃうと思う。勝負にならない」とまで具体的に予測。番狂わせがあるとすればサトシの〝油断〟によるものだけだとして「これだけ差があるからこそ、サトシが〝色気〟を見せると危ない。『打撃でKOしてやろう』とかがあるとやられるかもしれないけど…。まあ、ないわな。早いラウンドで決着すると思う」と断言した。
なおサトシには当初、練習仲間である野村駿太の挑戦が決まっていた。しかし野村が練習中のケガで左膝前十字靱帯損傷、左大腿骨骨挫傷、左膝外側側副靱帯損傷のため、全治3~6か月と診断されたために欠場となり、代わってノジモフの挑戦となった。
これに青木は「野村に関しては〝ヨカタ(一般人)じゃねえんだよ〟って案件なんだけどさ。でも野村さんの将来を考えると、ここは大事にしておきたいよねって感じだよな」と残念そうに話す。欠場決定後に野村と話したとして「落ち込んでたけどさ、正直俺が泣きたいよ。野村に勝ってもらって、俺が〝師匠面〟しようと思ってたのに…!」と、自転車にまたがったまま得意の老害コメントを披露。一向に走り去るそぶりを見せなかった。












