ノア23日の後楽園大会で、黒いユニット「TEAM 2000 X(T2KX)」の〝ゴッドファーザー〟こと杉浦貴(55)がデビュー25周年試合に臨み、KENTA(44)から黒い3カウントを奪った。

 戦前、同期のKENTAから「笑顔を見たい」などとT2KXのラフファイトからの脱却を求められていた杉浦は序盤、その声に応じるように介入しようとするセコンドのヨシ・タツを制するなど、黒いファイトを見せない。その後も真正面からエルボーを打ち合い、心境の変化を感じさせた。

 中盤以降にはセコンドから黒いパイプイスを手渡されたが、KENTAから「いらねえだろ、こんなの。正々堂々、来いよ」と説得され、イスを投げ捨てエルボーを打ち合う。その後も真正面からぶつかり合い、このまま以前の杉浦に戻るか…と思われた。

 だが終盤、KENTAを巧みにコントロールし、レフェリーに激突させてリング上を無法状態にすると、再び黒いイスを手に…。そのままKENTAをメッタ打ちにし、五輪予選スラムで叩きつきつけて3カウント。堂々と手を交差させてT2KXの「X」のサインをつくってみせた。

 結局、黒いままだった杉浦は不敵な表情のままリングを降りる。その傍らでヨシ・タツが「これがゴッドファーザー・杉浦貴の25周年だ! 最後のXポーズが全ての答えだ!!」と高笑いだ。

 一方、最悪の結末となったKENTAは「アレが今のタカシのやり方なんだろうよ。いいじゃん、やりたいようにやればいいよ」と吐き捨てる。さらに「25周年のタカシはアレかもしれないけど、俺は信じてるよ。熱いファイトをして、イスなんか使わないで、武器なんか使わないで正面からくるタカシと、またいつかやり合いたいね」と改心を希望した。

 その上で「でもさ、正直な話さ、もっとしゃべったりして仕事をしろって。しゃべんねえで25周年の試合、盛り上がるのかよ。楽してるだけだろ」と、その姿勢に苦言。そして「またコンプライアンスで、みんなをヒヤヒヤさせてくれよ」と注文をつけた。