ヘンリー王子の英国訪問中の安全対策が見直され、内務省は英国訪問時に24時間武装警察の警護を剥奪する決定を覆して再審査を命じた。英紙サンが7日、報じた。

 内務省が監督する王室およびVIP執行委員会(Ravec)は、リスク管理委員会に対し、約6年ぶりにヘンリー王子の脅威レベルについて再審査を行うよう指示した。この手続きはすでに進行中で、警察、政府、ヘンリー王子のスタッフらから証拠が集められているという。内務省の監督下にある政府機関から来月にも決定が下される予定だ。

 ヘンリー王子が武装護衛を必要とすると判決が出れば、彼が英国にいる間は常に納税者がその費用を負担することになる。

 アフガニスタンに従軍した経験を持つヘンリー王子は、これまでは故エリザベス女王やチャールズ国王と並んで最も深刻なリスクに直面すると言われていた。しかし2020年2月に評価が下がったと主張され、武装護衛を受ける自動的な権利が剥奪された。

 ヘンリー王子は10月の訪英時に2度の「ストーカー被害」に遭っており、同月には新しく就任したシャバナ・マフムード内務大臣に手紙を書き、リスクの再評価を求めていた。

 ヘンリー王子は英国滞在中に納税者負担による異なるレベルの保護を受けるべきとの決定をめぐり、内務省を相手取って高等裁判所に提訴したが今年5月控訴が却下されていた。この法的争いはヘンリー王子が米カリフォルニアに移住した際から起きていた。

 ヘンリー王子は現在、英国到着の30日前までにロンドン警視庁に連絡し、個別に安全確認を受ける必要がある。情報筋によると、これは王子ががまれに帰国する際に給与制の武装警官を数人雇うよりも費用がかかるという。

 政府報道官は6日に「英国政府の安全保障システムは厳格かつ適切だ。こうした取り決めに関する詳細な情報を提供しないことが長年の方針です。そうすることで、その完全性が損なわれ、個人の安全に影響を及ぼす可能性があるからです」と述べている。

 警護が復活した際はチャールズ国王と米国に住む孫のアーチー王子とリリベット王女との再会の道が開かれるかもしれないとされている。