日本維新の会の音喜多駿元参院議員が喝だ――。日本維新の会の政党支部「日本維新の会国会議員団」が2024年、東京・赤坂のスナックに「会合費」として政治資金から支出していたことが3日、明らかになった。議員定数削減など「身を切る改革」を掲げる維新の信頼を揺るがしかねない事態だ。そんな中、音喜多氏が取材に応じ、問題点の解説と維新に緊急提言した。

 政治資金収支報告書によると国会議員団は24年8月に約12万円、同年11月に約15万6000円の計約27万7000円を赤坂にある同じスナックに政治資金から支出していたという。一部報道によると、担当者は「政治活動のための情報交換の場で、政治資金としての支出は適正だと考えている。批判があるようならば、今後の対応については幹部で話し合いたい」と答えている。

 維新は「身を切る改革」を掲げ、議員定数削減を絶対条件として自民党との連立政権を樹立。それだけにスナックへの政治資金の流出は批判の声が噴出している。同様の支出は自民党の上野賢一郎厚生労働相の資金管理団体でも明らかになっている。上野氏は赤坂のスナックに「打ち合わせ飲食代」として計約31万円を政治資金から支出し、先月30日に釈明したばかりだった。

 今回の問題について音喜多氏は「なぜレストランやバーは良くてスナックがダメなのかは、必ずしも明確ではない」と断ったうえで「社会通念上『スナック』や『クラブ』には異性からの接待を伴う華美なイメージがあり、政党交付金などの税金が原資である政治資金を支出するには慎重であるべき、という声は理解できます。政治不信が高まっている状況ですから、飲食、特にアルコールを伴う会食については自腹で行うことを考えないといけません」とピシャリ。さらに「これは政治家全般に対する指摘として受け止める課題です」とも述べた。

 自民党は同日、衆院議員定数削減法案を巡り、総務部会・政治制度改革本部合同会議を開き、加藤勝信本部長への一任を決定。維新も役員会で了承し、5日にも法案を国会に提出する見込みだ。

 しかし野党の反発もあり先行きは不透明。実現できなければ、その批判は維新に向くことになる。

 音喜多氏は「議員定数の削減や政治資金の問題は重要ですが、すぐさま国民生活には直結しません。襟を正すべきは正しつつ、社会保険料の引き下げなどの実績を出せるかどうか。実績を出すまで民意の支持を失わないことが重要です」と緊張感を求めた。