8月13日の当欄で、「九州の次は北海道でラピダス特需が発生」とお伝えした。九州では、熊本県に台湾半導体大手TSMCの工場が新設され、工場周辺の地価が急騰するなど特需が発生。北海道では、半導体メーカーラピダスの工場新設をきっかけに、特需が発生すると考えたわけである。

 ラピダス特需の記事で取り上げたテーオーシーホールディングスの「会社四季報」の解説欄には、「建設はラピダス特需満喫」との記載があり、実際にラピダスの工場新設によって特需が発生していることがわかる。天候不順の影響で要のホームセンター事業が低調だったため、残念ながら株価は今のところ軟調ではあるものの、株価上昇の芽は確実に息吹きつつある。

 現在、九州、北海道に続く新たな特需発生の候補地として広島が浮上している。米メモリー大手のマイクロン・テクノロジー(旧エルピーダメモリ)が、1・5兆円を投じ、広島県東広島市に先端半導体の製造棟を新設すると発表したのだ。敷地内には、すでにエルピーダメモリ時代の工場が建っており、22年に約1400億円の追加投資を実行。来年から新工場が稼働を開始する予定になっている。今回、さらに1・5兆円を投じて生産能力を増強する計画だ。

 ほかにも、米グーグル系企業が広島県三原市にデータセンター用の土地を取得しており、28年の稼働を予定している。半導体工場とデータセンター建設という、北海道のケースと似通った流れになっているのだ。北海道で「ラピダス特需」が発生しているなら、広島でも同様に特需が発生しても何ら不思議はない。

 九州の半導体バブルでは、西日本フィナンシャルホールディングスなど地銀セクターが業績、株価とも好調に推移している。その点で、広島特需関連としてひろぎんホールディングス(7337=1538円)は選択肢の上位に入るだろう。また、広島で不動産や建設事業を展開する広島電鉄(9033=602円)も特需の恩恵を受けそうだ。株価は下落トレンドが続いているが、現状の600円付近の下値はかなり堅そうだ。

 ほかに、広島と岡山で食品スーパーを展開するハローズ(2742=4645円)、広島市に本社を構える建設会社ビーアールホールディングス(1726=332円)にも注目しておきたい。広島特需関連としては、物流大手の福山通運(9075)や中電工(1941)も恩恵を受けると思われるが、穴株としては株価が高めなのが難点。(株価は2日終値)