12日は、日経平均株価が前週末比897円高と急騰し、昨年7月に付けた史上最高値を大幅に更新した。相場が好調な時には相場の中心となる王道銘柄を買うのが適切な投資戦略ではあるが、当欄では引き続き地道に穴株を紹介していきたい。
政府の半導体立国構想を背景に、九州が「半導体バブル」にわいている。台湾の半導体メーカーTSMCの工場建設によって、同工場周辺地域の地価は高騰。工場に隣接する大津町は、昨年の地価調査で前年比19・4%の上昇となり、全国トップの上昇率を記録した。
九州では、同地域を中心に約90社の半導体関連企業が工場新設や設備増強に動いており、それにともなってインフラ整備や住宅建設が加速。周辺地域の人口も増加している。これを受けて、株式市場では九電工など主力の関連銘柄が買われており、今後も人気化する銘柄が相次ぎそうだ。
九州と同様の現象が起きそうなのが、北海道である。現在、北海道・千歳市に日本の半導体メーカーであるラピダスが約5兆円の巨費を投じ、新工場を建設中。すでに一部の生産ラインは稼働を開始しており、2027年には先端半導体の量産開始を目指す計画である。これにともなって従業員や研究員などの流入が進み、減少傾向だった千歳市の人口は増加に転じた。
政府は、ラピダスに対して最大で1兆7000億円の支援を決定。ラピダスは日本の半導体立国構想の中核に位置する、政府として外せない計画なのである。
ほかにも、苫小牧市でソフトバンクが国内最大級のデータセンター建設を進めるほか、東急不動産が石狩市で再生可能エネルギー100%のデータセンターを建設するなど、北海道各地で大きなプロジェクトが進行している。要は、九州の次にバブル景気が発生しそうなのが北海道なのだ。
しかし、このテーマを背景に買われている銘柄はほとんど見当たらず、手アカが付いてない銘柄ばかり。まさに、これから人気化することが予想されるテーマと言える。まずは、地域経済の基盤となる北洋銀行(8524=663円)や、北海道電力(9509=1050・5円)が、同テーマを牽引する銘柄として買われそうだ。
函館に本社を構え、不動産や建設など多角化事業を手掛けるテーオーホールディングス(9812=306円)は、すでに「ラピダス特需」の好影響を受けている。株価は低位に甘んじており、穴株にふさわしい水準だろう。(株価は12日終値)












