来年1月の箱根駅伝で2011年大会以来の総合優勝を目指す早大は、山の名探偵と称される工藤慎作(3年)の走りが大きなカギを握りそうだ。
全日本大学駅伝(2日)の最終8区(19・7キロ)では56分54秒をマークし、同大OBの渡辺康幸が樹立した日本人最高記録(56分59秒)を30年ぶりに更新。ただ、主力の山口竣平(2年)、佐々木哲(1年)を欠いたチームは5位に終わり「ちょっと狙ってたところよりうまくいかなかった」と悔しさをにじませた。
早大は日本選手権1500メートル2位の山口智規(4年)ら、力のある選手が複数在籍。箱根駅伝に向けては主力がきっちりメンバー入りするのが前提条件だが、勝機は十分にある。特に5区山上りは前回2位の工藤が出走に意欲的。「箱根駅伝では区間新記録を狙っていきたいと思っている。昨年は(箱根駅伝までの)2か月で大きく成長できた。もうワンランク成長していくのと当日にコンディションを整えていくことを中心にやっていけたら」と展望を語った。
前回大会の5区は青学大の若林宏樹が1時間9分11秒の区間新記録で駆け抜け、チームの2連覇に大きく貢献。5区はタイム差がつきやすく、頂点取りを狙う上では最重要区間の1つと言える。それだけに工藤は「今のチームの1~10区だったら自分が一番速いと思うので、そうなるとキツい区間に行くのが自分だと思う。68分台も射程圏内だと思う」と力を込める。
「重要度の高い区間を任された時に大きな活躍をすることが自分が求められる役割」と大黒柱の自覚をにじませる工藤が、早大の歴史に新たな1ページを刻む。












