元参院議員で、政治団体「NHKから国民を守る党」の浜田聡幹事長は17日、自身のYouTubeチャンネルを更新し、この日離党した斉藤健一郎参院議員に議員辞職を迫り、配信者の〝横山緑〟こと久保田学氏の繰り上げ当選を希望。比例名簿の登載権限を持つ「みんなでつくる党」(旧政治家女子48党、旧NHK党)の大津綾香党首は拒否の構えを見せている。

 立花孝志党首が元兵庫県議への名誉毀損容疑で逮捕され、混乱が続く同党で、斉藤氏は立花氏の処遇を巡って、浜田氏と意見が対立していた。この日、斉藤氏は「政治団体の混乱が国会活動に波及することは避けなければいけない。私が身を退くことで、早期に問題を集中させる必要があった」と離党届を提出。立花党首との関係性は「離党後も政策連携は変わらない」と話した。

 浜田氏は斉藤氏が「私の議席は党首から預かっているもの。党首から指示があれば、即時辞職する立場である」と役員会で説明したことを指摘し、「斉藤さんには議員辞職してもらうのがいいんじゃないか。となると横山緑さんが繰り上がる。久保田学さんが本名だが、配信者としての影響力はかなり大きい。斉藤さんよりポテンシャルは相当期待できる」と話した。

 斉藤氏の議席は2022年の参院選比例代表で、ガーシー(東谷義和)が除名されたのに伴い、繰り上げ当選したもの。9人が出馬し、斉藤氏は4番目の順位で、欠員が出た場合は次点の久保田氏に権利がある。もっとも同党はお家騒動で、国政政党時の比例名簿の権限はみんつく党の大津綾香党首が有している。

 大津氏は11日にXで「比例の名簿を削除できる立場にあるので、齋藤議員が辞職するようなことがあれば、少なくとも次に誰かが繰り上がることはないようにします」とポストしており、この日も「議員辞職しても次の名簿の人間が繰り上がることはないようにします」と比例名簿に登載されている久保田氏らを除名することで、繰り上げ当選者が出ないようにする考えを示している。

 久保田氏は早速、配信でウオーミングアップを始め、リスナーからは国会議員の秘書希望者が名乗り出るなどお祭り騒ぎとなっているが、ぬか喜びになりそうだ。