体操男子個人総合で2021年東京五輪金メダルの橋本大輝(24=日本生命・セントラルスポーツ)が偉業達成の要因を明かした。

 世界選手権(インドネシア・ジャカルタ)で、個人総合3連覇と種目別決勝の鉄棒で銀メダルを獲得。個人総合3連覇は日本勢で内村航平の6連覇以来史上2人目となった。

 そんな橋本だが、5月のNHK杯では大会前から発熱などの体調不良を抱えながらも強行出場し、2位で終えた。今大会は「普段から体の違和感を言葉にして、自分の体調をしっかり治して試合までやってこれた」と、万全な状態で挑めたという。「今までの自分の体の感覚が重いんじゃないかと思うくらい、体が軽くて自分の体をコントロールできた試合だった」と振り返った。

 体調不良で挑んだ大会も乗り越え「体の調子が良いことでモチベーションも高かった。今の体の状態でどんな演技ができるんだろうというワクワクと、新しいルールで分からない中でもワクワク感がすごくあった」と、大一番の前に感じていた手応えは確信に変わった。

 昨夏のパリ五輪では個人総合6位と、悔しさも経験したが「過去を振り返っても意味がないと思っていた。昨年(パリ五輪で)負けたぶん、誰よりも自分が一番だと強い気持ちを持っていた」。気持ちは常に前を向いていた。3連覇は過去を引きずらないメンタルの強さと、コンディション管理の成果がしっかりと出た形だ。