大阪・関西万博カナダパビリオン政府代表のローリー・ピーターズ氏が27日、同館で行われた「〝CANADA〟サイン出発式」に出席した。

 同パビリオンの75%はさまざまな形で再生利用される。なかでも「CANADA」と巨大なアルファベットが並んだ〝CANADA〟サインは、パビリオン前に半年間設置されてきた。今回、同国と35年間交流を深めてきた宮城・名取市のメイプル館に移設される。

 ピーターズ氏は「間もなくこのサインは、カナダと東北の長く続く友情、そして大震災で起きた被害の再生と復興を象徴するメイプル館へ向けて旅立ちます。愛を込めてカナダパビリオンからメイプル館へ〝CANADA〟サインを贈ります」と話した。

 宮城・名取市長の山田司郎氏は「〝CANADA〟サインが万博のレガシーとして東北・名取の地に移設されますこと、大変うれしく思っております。2011年3月に発生した東日本大震災において名取市内で923人の方の尊い命が犠牲になり、われわれが途方に暮れている中で復旧復興に向けてカナダのみなさんから多大なる支援とご協力をいただき、なんとか無事に復興することができました」と振り返った。

 続けて「ゆりあげ港朝市のメイプル館は、年間30万~40万人が訪れる復興のシンボルとして多くの方にご利用いただける施設です。復興の道しるべとして非常に大きな心の支えになっています。震災から14年がたった今、カナダのみなさまと深いつながりを〝CANADA〟サインという形で未来に残せることは、非常に感慨深い思いでいます」とし感謝の言葉を口にした。

 ピーターズ氏は、地鎮祭で用いた「カナダウイスキー」を来賓に配ると満面の笑顔で乾杯し、両国の友好親善を誓った。