自民党の高市早苗総裁が21日、日本初の女性首相に選出される見込みだ。物価高対策など課題は山積で、来週にはトランプ米大統領の来日も控えている。さっそく馬車馬のように働かなければならないが、サポート役として注目されるのが夫の山本拓元衆院議員だ。体調を崩しているというが、精神的な支えが期待される。どんな人なのか。
高市氏は20日、日本維新の会の代表を務める吉村洋文大阪府知事と政権樹立に向け合意文書を交わした。これで首相指名選挙で高市氏が選ばれることが確実となった。
総裁就任以来、公明党の連立離脱など波乱ばかりだったが、首相になったら安泰かというとそうではない。維新が求める議員定数の1割削減は他党から反対の声が上がっており、臨時国会で成立に手間取れば、物価高対策に支障をきたし、国民の失望を生む恐れもある。同時に維新は閣外協力なので、合意が守られないとなれば、いつ政権の外に飛び出すか分からない。
前途多難な高市氏を支えるのが〝ファーストハズバンド〟となる山本氏だ。総裁選で高市氏が選出された際、山本氏は地盤としていた福井県の地元メディアの取材に「少数与党の大変な時期に火中の栗を拾う形だが、本人も覚悟の上で一つひとつ結果を出していくつもりだ」(5日配信の福井新聞)とコメント。山本氏は脳梗塞を発症したというが、総裁選中は地元の関係者に高市氏への支持を呼び掛けるなどしていたという。
2人の結婚は2004年。前年に高市氏が落選した際に高市氏の秘書を山本事務所で雇ったことが縁となった。2017年に離婚したものの、山本氏は21年の総裁選で高市氏を支持。後に再婚した。
高市氏の後見人は麻生太郎副総裁だ。実は山本氏は麻生氏と因縁がある。「2009年に自民党内で麻生おろしが起きた際に、山本氏は総裁選の前倒しを求める署名活動を始めました。しかし、結局は実現しませんでした」(永田町関係者)
当時、山本氏は麻生おろしを否定し、総裁を替えて衆院選に臨む総総分離論だと強調していた。とはいえ、麻生氏からすれば山本氏の動きはイラ立たしかったはずだ。
小泉進次郎環境相(当時)ともバトルした。21年の総裁選中、高市氏が主張したエネルギー基本計画見直しについて、小泉氏が会見で「再エネ最優先の方向性をひっくり返すということがあるなら、間違いなく全力で戦っていかなければならない」と反論していたのだ。
これを受けて激怒したのが、高市氏ではなく山本氏だった。当時は元夫の立場だったが「現職大臣が候補者の発言にイチャモンつけている」と公開質問状まで送りつけていたのだ。
一時は高市氏が山本氏の介護をしていたという。今回の総裁選中に高市氏は「『総裁選挙というのはほかの候補との戦いではない。自分との戦いだ』と珍しくまともなことを言うなと。感動しました」と山本氏からのアドバイスを披露しており、回復傾向にあるようだ。
意外と武闘派なファーストハズバンドの支援を受けて高市氏は国難をどう乗り切るか。












