ドジャースが2年連続のワールドシリーズ制覇を狙う中、球界全体を巻き込む議論が渦巻いている。発端は「資金力の暴走」に関する論争だ。大谷翔平投手(31)の7億ドル(当時約1015億円)契約を筆頭に、山本由伸投手(27)、ブレイク・スネル投手(32)、タイラー・グラスノー投手(32)らへの巨額投資が続き、他球団との差は拡大。ナ・リーグ優勝決定シリーズでブルワーズを4勝0敗でスイープしたことで、両チームの年俸格差(ドジャース=2億4000万ドル超、ブルワーズ=約1億ドル弱)があらためて注目を集めた。SNSでは「金で野球を支配している」といった批判も噴出している。
そんな中で声を上げたのが、NBAの伝説的スターであり、ドジャース共同オーナーのマジック・ジョンソン氏(66)だ。この模様を米メディア「エッセンシャリースポーツ」も詳報している。ジョンソン氏は「我がドジャースの選手たちよ、仕事に戻る時だ。雑音を遮断し、ワールドシリーズ第1戦に向けて集中しろ!」と自身のX(旧ツイッター)で発信し、異例の緊急声明。ドジャースが「野球を台無しにしている」とする批判を一蹴してドジャースフロントを擁護しつつ、選手たちの士気も高めた。
ジョンソン氏は2012年にドジャース買収に関与した「グッゲンハイム・ベースボール・マネジメント」の主要投資家。日常業務には関わらないが、チーム愛は深く、試合にも頻繁に姿を見せる。NBA王者としての経験を持つ男が発する言葉には重みがある。
一方、デーブ・ロバーツ監督(52)も擁護の姿勢を崩さない。「我々のオーナーは収益の多くを選手に還元している。他球団が同じように投資しないのは彼らの選択だ」とコメント。ナ・リーグ優勝決定直後には「野球をぶち壊そう」と冗談交じりに発言し、皮肉を込めて論争を逆手に取った。
ドジャースが再び頂点に立てば、巨額年俸と勝利の関係が議論を再燃させるのは確実。サラリーキャップ導入論が一段と現実味を帯びる可能性もある。
だが、いま大谷とチームメートたちはその是非を語るよりも「ワールドシリーズ連覇」という答えをフィールドで示そうとしている。











