学生3大駅伝の開幕戦「第37回出雲全日本大学選抜駅伝」(13日、島根・出雲市)の前日会見が12日、出雲市内で行われた。2年ぶり6度目の王座奪還を狙う駒大の藤田敦史監督(48)は「4年生の佐藤圭汰が登録できなかったのは残念だが、彼がいなくても〝自分たちでやろう〟という気持ちで夏を過ごしてきた。そのおかげで本当に良いチームができた」と充実の表情を見せた。

 注目選手には「期待しているのは4年生の3人」と語り、2区の帰山侑大(4年)、4区の伊藤蒼唯(4年)、そしてアンカー6区の主将・山川拓馬(4年)を挙げた。「この学年は、私たちの大学で唯一、3冠を経験している最後の世代。彼らがいるうちに、もう一度3冠を取らせてあげたい。そのためにも、この出雲は絶対に取りに行かないといけない」と言葉に力を込めた。

 駒大は2023年の箱根駅伝で総合優勝を果たし、同校史上初となる学生3大駅伝3冠(出雲・全日本・箱根)を達成。昨季はすべて2位に終わったが、今年は「奪還」の年と位置づける。藤田監督は「出雲で勝たなければ3冠はない。まずはこのレースを取りに行く」と誓った。

 さらに、今大会に招待されたアイビーリーグ選抜の存在にも言及。「東京世界陸上に出場したグラハム・ブランクス(23=ハーバード大)も出走予定。彼と走ることで世界を肌で感じられる駅伝になる」と語り、自校の落合晃(1年=滋賀学園)が同大会男子800メートル代表として出場したことにも触れた。「世界を肌で感じながら戦うことは、学生たちの成長にとって大きな財産。そうした中で駒沢が勝てるように、しっかり頑張りたい」と締めくくった。

 3冠を知る世代が再び挑む〝出雲決戦〟。駒大の伝統が、再び勝利のタスキをつなぐ。