トランプ大統領が受賞に強い意欲を公言したことで注目されていたノーベル平和賞が10日、発表され、ベネズエラの野党指導者マリア・コリナ・マチャド氏が受賞した。マチャド氏がトランプ氏への感謝を口にした。米紙ニューヨーク・ポストが10日、報じた。

 マチャド氏はニューヨーク・ポスト紙のインタビューに「私はこの賞をベネズエラ国民とトランプ大統領に捧げます。それが当然のことだと思うからです。私たちベネズエラ国民は、アメリカ大陸の民主主義と自由を支援してくれたトランプ大統領に、心から感謝しています」と話した。

 マチャド氏は草の根の反政府運動を率いて、2024年の選挙でニコラス・マドゥロ大統領に地滑り的に勝利した。しかし、マドゥロ氏は不正に勝利を主張し、現在も武力で国を支配している。

 選挙結果が不正に操作されて以来潜伏しているマチャド氏は、ベネズエラの非公開の場所からのインタビューで、トランプ氏の「勇気と明確さ」が、マドゥロ政権を「麻薬テロリストの犯罪組織」として孤立させ、弱体化させる上で極めて重要だったと語った。

 トランプ氏は就任以来、マドゥロ政権への圧力を強化してきた。南米で独裁者の麻薬密輸を標的にするため軍艦を派遣し、バイデン政権時代に与えられていた石油制裁の免除措置を停止して資金源を断ち切り、マドゥロ逮捕の懸賞金を米国史上最高額の5000万ドルに引き上げた。

 マチャド氏は「トランプ大統領は最初から、これは単なる独裁政権ではないと理解していました。彼はこれを正しく、麻薬カルテルやテロ組織、そして米国とベネズエラ国民双方の安全を脅かす外国政権と結びついた犯罪ネットワークとして扱いました」と語る。

 また、マチャド氏は、この日の早い時間にトランプ氏と話したと明かし、「彼に直接お礼を言えるのを楽しみにしていました。彼は、私たち双方の国民に多大な害を及ぼしてきた麻薬テロ組織の構造を解体する決意を持っています」と言った。

 ちなみに今年の賞の推薦締め切りは、トランプ氏が大統領に就任して11日後の1月31日だった。