日本代表は10日、国際親善試合パラグアイ戦(パナスタ)に2―2で引き分けた。南米屈指の堅守で鳴らす相手にFW小川航基(28=NECナイメヘン)が先制された直後に〝メモリアルゴール〟を決めると、終了間際にFW上田綺世(27=フェイエノールト)が劇的同点弾。元日本代表FW武田修宏氏(58=本紙評論家)は、FW陣の得点を収穫に挙げるとともに課題にも言及した。
1トップで先発した小川が大仕事をやってのけた。前半21分に先制を許した5分後。ペナルティーエリア手前中央から右足を振り抜くと、相手GKにはじかれたボールはゴールへと吸い込まれた。
これで国際Aマッチ11試合で10ゴール目となり、8月に死去した釜本邦茂さんの12試合を抜いて日本代表史上最速の2桁ゴール到達となった。小川は、釜本さん超えに「一喜一憂せず前進していければ」と気を引き締めた。自らのポジションを脅かすようなライバルの活躍に上田も黙っていない。後半44分に投入されると、1点ビハインドの同アディショナルタイムに頭で押し込み、森保ジャパンは敗戦を免れた。
得点源となるべきFWがしっかり機能した結果を踏まえ、武田氏は、まずかつて自身がプレーしたパラグアイの特長について「自分もプレーしていたパラグアイはアルゼンチンとブラジルとやってきているから、昔から堅守速攻が持ち味。伝統的に強いセンターバックがいるし、選手の性格も真面目で我慢強く、日本にとって戦いにくい相手だった」と強調した。
だからこそ2人のゴールには価値があるわけだ。「小川はオランダに行って振りの速さ、判断の速さが伸びたからこそ生まれたゴール。桐光学園高時代からストライカーとしての泥くささやエゴイストの部分は持っていたからね。上田もオランダで結果を残しているし、2人の今後には期待したい」。
一方で武田氏が気になったのは、ケガで今回不参加となったMF遠藤航(リバプール)の穴。「彼がいないことで相手の起点をつぶす部分だったり、全員で相手のボールを取りにいく感じが欠けていた」と説明する。また「南米勢だけあって個人能力が高い。プレーを止めるずる賢さ、決定力もあったし、1対1でも勝てなかった」と相手とのレベル差も指摘した。
14日にはブラジルと対戦。武田氏は「前から来るブラジルの方がやりやすいのでは」と語るが、森保ジャパンは〝王国〟を脅かすことができるか。












