ドジャースのデーブ・ロバーツ監督(53)のコメントが物議を醸している。5日(日本時間6日)に行われたナ・リーグ地区シリーズ第2戦の前日オンライン会見で自身の去就について質問され「あと4年で、どうなっているかが分かる」などと意味深な言葉を口にしたからだ。
ロバーツ監督は今年3月に球団と2029年までの4年契約延長を締結。総額3240万ドル(約約48億円)という大型契約により、球団史上最長となる政権を更新中だ。そんな指揮官に対し、第2戦前の会見では自らの「指揮官引退」に関する意外な質問も向けられた。これに対してロバーツ監督は「状況は年ごとに変わる。ここ10年間は素晴らしい経験だった」と淡々と返しつつ「あと4年で、どうなっているかがわかる。きっと世界は大きく変わっているだろう」と独特の表現もまじえながら続けた。
これらの模様についてクローズアップした米メディア「スポーティングニュース」は「その柔らかな物言いが逆に『一区切り』を意識しているかのようにも受け止められた」と論評し、米カレッジバスケットボール界の名将ブルース・パール氏(65)を引き合いに出している。パール氏は米名門のオーバーン大学で14年からヘッドコーチを務めていたが、今年9月にロバーツ監督と同じように去就についての質問を浴びせられ、その約1週間後に「人生と仕事のバランスを見つめ直したい」と語って電撃辞任を表明。同記事は「ロバーツ監督の語り口はパール氏と違ってより穏やかだったが、両者に共通するのは次の世代へ託すという心情だ」と〝奇妙な関連性〟を説いている。
ロバーツ監督は16年の就任以来、地区優勝8度、世界一2度と輝かしい成績を残してきたが、大事な局面でのミスには常に采配批判がつきまとう。今年もシーズン終盤からブルペンの継投策を巡って議論が紛糾しており、指揮10年目を迎える重圧は小さくない。
ただ、同メディアは「さすがにロバーツ監督本人が近々の『引退』や『辞任』を具体的に検討しているわけではないだろう」とも批評。むしろ大谷翔平投手(31)を筆頭に、チームが次世代型の構造へ変わる中で「自らの立ち位置を冷静に見つめている姿勢」とも論じている。長期政権ゆえの重責、そして円熟期に差しかかった指揮官の現実的な自己認識――。そういう観点から指揮官の一言は、ドジャースという巨大組織を率いる者の覚悟を垣間見せるものだったと評せるかもしれない。
いずれにせよ〝ロバーツ発言〟の反響は大きいようだ。












