陸上の世界選手権7日目(19日、東京・国立競技場)、女子やり投げで前回2023年ブダペスト大会覇者、24年パリ五輪金メダルの北口榛花(27=JAL)が、まさかの予選落ちとなった。

 予選A組に出場した北口は1投目で60メートル31、2投目も60メートル38と記録を伸ばせない。最後の3投目は58メートル80に終わり、無条件で予選通過が決まる62メートル50に届かなかった。A組終了時点で順位は8位。その後に行われたB組の選手にも抜かれ、最終順位は14位。決勝に残れる12位には入れなかった。

「あとちょっと」ポーズで悔しがる北口
「あとちょっと」ポーズで悔しがる北口

 B組開始前に取材に応じた北口は目を真っ赤にしながら「春先からケガが続いたり、精神的にも少し苦しい部分がたくさんあった。そのたびに今年は世界陸上があるから練習に戻ろうという気持ちになれた。今季のすごくすてきなゴールを作ってくださったみなさんに本当に感謝したい」と謝意を示した。

 6月には右ひじを負傷して約2か月間、実戦から遠ざかる時期もあった。北口は「ひじはあまり不安要素はなく、自分のやりがどのくらい前に飛んでいくのかが想像できないまま練習していたので、そういう不安はあった。走りに関してはすごく良かったので、技術面がうまくかみ合わすことが今日はできなかった」と唇をかんだ。

 ただ、世界の頂点を経験した北口はここでは終わらない。「世界大会の借りは世界大会でしか返せないし、ここで決勝に残れなかったからといって人生が終わりだとは思わない。少し長い休みは必要かもしれないが、強くなってちゃんと戻ってきたい」と前を向いた。