陸上女子で五輪2大会連続代表の田中希実(26=ニューバランス)が11日、都内で世界選手権(13日開幕、東京・国立競技場)に向けた会見に出席した。

 1500&5000メートルで入賞を目指す田中は「(最初の)1500メートルで流れを作っていくことが大事。技術的なところだけではなく、〝頭のネジ〟を外して全力でいくことが一番大事。いろいろな経験をしてどんどんそういうことが難しくなっているので、また初心に戻れるような瞬間が1500メートルで訪れたらいいなと思う。それが絶対次の5000メートルにもつながってくる」と語り、〝リミッター〟の解除をテーマに掲げた。

 さらに、レースを通じて走ることの楽しさも伝えていく構え。「一般の方も走る経験は誰でもしたことがある。きついことや嫌なことというイメージが強い。私自身も練習で全力で走るとなると嫌だなっていう気持ちの方が先に来てしまう」と前置きした上で、次のように力説した。

「でも、全力で〝無〟になって向かっていけているときは、苦しい時間自体も楽しめていたり、その苦しみに嫌々向かっていくのではなく、自ら望んで向かっているんだと実感を得られたときはすごく楽しいなと思えて、そういう自分がうれしかったりする。そういう経験は何かに全力で取り組んだら誰でも感じたことがあると思う。そういう部分も重ね合わせながら走っている姿をみていただけたら」

 自国開催の大舞台で、観客を魅了する魂の走りを披露する。