まさかの展開に球場がどよめいた。優勝マジックを「1」とし史上最速Vを狙う阪神は、7日に甲子園で広島と対戦した。

 この日の先発を託されたのは、2年前の巨人との優勝決定戦(2023年9月14日、甲子園)でも先発を務めた才木浩人投手(26)。初回から緊張感が漂う中で、ストライクを奪うごとにスタンドのファンから大声援が送られた。

 しかし、1点リードの5回だった。先頭の石原貴規捕手(27)に投じた初球149キロがすっぽ抜け、ヘルメットを直撃。打席で倒れこむ石原を見つめながら、呆然と立ち尽くした。

 山村球審から「才木投手危険球のため退場」とアナウンスされると、予想だにしなかったハプニングに球場も騒然。藤川球児監督(45)は帽子を取り、広島ベンチに向けて謝罪した。才木は一塁ベンチへ引き下がり、ベンチ前では小幡、栄枝から背中を叩かれた。

 2番手で湯浅京己投手(26)がコールされ、リリーフカーに乗って登場すると、ライトスタンドからは割れんばかりの声援が送られた。無死一塁から緊急登板となった右腕だが、矢野を犠打、中村奨を一邪飛に打ち取り二死二塁。最後はファビアンを134キロのカットボールで捕邪飛に仕留め、笑顔でガッツポーズを見せた。