セ2位・巨人が4日のヤクルト戦(岐阜)に1―12(8回雨天コールド)で大敗。3位・DeNAが勝利したため、そのゲーム差を1・5ゲームに縮められた。

 投手陣が序盤に投壊し、阿部慎之助監督(46)も白旗を上げるほかなかった。プロ初勝利をかけて登板した先発の又木が4回途中5失点KOとなり、後を託された2番手・泉も村上に満塁弾を被弾するなどこの回4失点。4回までに9点を失う大量ビハインドの展開となった。その後は2度の降雨中断を挟みながらも天候は回復せずに雨天コールドが宣告され、反撃もかなわぬまま完敗を喫した。

 阿部監督は「(又木らを)行かせたのは俺だから申し訳ないね。(ファンは)こんな雨の中ずっと残ってくれていたしね。申し訳ないなと思いますよ」と大粒の雨が降りしきる中、最後まで声援を送り続けたG党に陳謝した。

 屈辱的な敗れ方で連勝も2でストップ。先発投手陣の苦しい台所事情が露呈した格好だが、敗因の中にほんのわずかな収穫も見いだせた。この日は右翼でスタメンに名を連ねた中山、代打で途中出場したキャベッジを試合途中からそれぞれ中堅に変更。中堅での出場は中山がプロ初、キャベッジも来日後初となる〝テスト起用〟だった。

 チーム関係者の一人は「接戦ではもちろん、普段の試合でもなかなか試せない起用。こういう試合展開だったからこそ、試行錯誤の采配に挑戦できるのは今日唯一のメリットだったのでは」と推測。さらには「これを生かすも殺すも明日からの試合次第。ただ負けて終わりではなくて、いろいろと試したことが残りの試合で生かせたらまだ救いがある」と前向きに語った。

 阪神のVが秒読み段階に入っている今、チームに残されたレギュラーシーズンでの唯一の目標は2位死守。阿部巨人はこの日の大敗を教訓に勝利への糧とすることはできるか。