メッツは31日(日本時間1日)、本拠地ニューヨークでのマーリンズ戦に1―5で完敗。ナ・リーグ東地区の2位から逆転を狙う中、首位のフィリーズとは6ゲーム差のままながら残り25試合に減り、厳しい状況に追い込まれた。

 試合は先発した千賀が5回途中7安打5失点と打ち込まれ、反撃も7回の内野ゴロの間に挙げた1点のみ。8月25日(同26日)から行われたフィリーズとの首位対決には3連勝ではずみをつけたが、3位・マーリンズとの4連戦に1勝3敗で負け越し、勢いはしぼんだ。

 昨オフは大富豪オーナーのスティーブ・コーエン氏がワールドシリーズ制覇へ本腰を入れ、あり余る資金を投入してメガ補強を敢行した。その代表格が史上最高となる15年総額7億6500万ドル(約1147億円=当時)で獲得したフアン・ソト外野手(26)だった。開幕当初こそ不振で激しいバッシングにさらされたものの、135試合に出場して打率2割5分4厘、35本塁打、84打点、さらに26盗塁と「30―30」も間近に迫る。

 ただ、投打の兼ね合いやチーム全体の波もあるだけにソトだけではどうにもならない。MLB公式サイトのメッツ番記者、アンソニー・ディコモ氏はこの日のマーリンズ戦後、自身のXに「ナショナルリーグ東地区の優勝争いは事実上終わった」と〝白旗投稿〟。さらに「メッツの過去68試合における勝率は.412。これより低い勝率のチームは5つしかなく、いずれも4位か5位に沈んでいる」と暗いデータを添えた。

 これを受け、米サイト「BOLAVIP」は「地区優勝は事実上、フィリーズに明け渡した」とした上で「フアン・ソトはプレーオフに出場できない可能性が高い」と踏み込んだ。もちろん、10月のポストシーズンに進める可能性は残されているが、その望みも断たれて9月で終戦となれば空前の大補強は一転して〝大損失〟となりかねない。

 同サイトは「多くのファンが今年のプレーオフでソトの活躍を期待していた。特に(ソトが昨季所属した)ヤンキースとワールドシリーズで対戦する姿は、見る者にとって格別な光景となったはずだ。しかし、月末の最終戦に敗れたメッツの状況は、単にナ・リーグ東地区の優勝争いから脱落しただけではない。勝率の低さが響き、10月のプレーオフ出場も遠のいてしまった」と悲観的。ストーブリーグを席けんしたメッツはどうなってしまうのか…。