フィギュアスケート女子で2006年トリノ五輪金メダルの荒川静香さんは、自身が座長を務めるアイスショー「フレンズ・オン・アイス」(30、31日、神奈川・KOSE新横浜スケートセンター)に特別な思いを込めている。

 今回で19度目となるショーでは「スケートの神髄をこのショーで楽しんでいただいて、夏休みの疲れも癒やせたらいい。ここからスケートシーズンに向かっていくので、ファンの方もスケーターもエネルギーをチャージしながら、良い化学反応が起きれば」との考えのもと、さまざまな見どころを用意。その一つが荒川さん、高橋大輔さん、カロリーナ・コストナーさん、ステファン・ランビエールさんによるグループナンバーだ。

 4人はトリノ五輪に出場した経験を持つ。26年ミラノコルティナ五輪イヤーの今季に、イタリアのヒットナンバー「Sei Con Me」を演じる。荒川さんは「2月で(トリノ五輪から)20年が経つけど、リンクで一緒に一つのアイスショーをつくり上げられる喜びがある。一つの演目を通じて、ちょっとタイムスリップしたような気持ちになるくらい感情を揺さぶられる。来年は五輪がイタリアで行われるので、選手たちにエールを送れるような機会にしたい思いもあって、ステファンに作っていただいた」と経緯を明かした。

 荒川さんにとってイタリアは特別な場所だ。「20年ぶりに開催されるけど、その時に生まれてない選手たちも出場する。それぐらいの年巡りというか、月日が経った」と神妙に切り出した上で「戦っていく選手たちにとって本当にいいシーズンになるよう応援するだけだし、大変なことがたくさんあると思うけど、やっぱり頑張ってきてよかったなと思える選手がたくさんいてくれるといいな」とエール。あの熱狂は後輩たちが受け継いでくれるはずだ。