問題の〝根本〟は――。卓球女子シングルスでパリ五輪銅メダルの早田ひな(25=日本生命)が29日、自身のSNSを更新。WTTチャンピオンズ横浜(神奈川・横浜BUNTAI)で行使したメディカルタイムアウトを巡る騒動について言及した。

 卓球界では自国選手同士の試合は、公平性を担保するために監督、コーチなどの自国関係者はベンチに入らないのが慣習だ。しかし9日の早田―張本美和(木下グループ)戦は、早田が2―4でリードされた第5ゲーム時にメディカルタイムアウトを行使すると、コーチで普段からトレーナーとして接する岡雄介氏が駆け寄り、治療時には直接マッサージする場面があった。試合は治療後の早田が逆転し、3―2で勝利を収めていた。

 慣習破りの行動には日本のみならず、中国などからも批判の声が上がった。大会前に左腕を再び痛めていたという早田は日本協会などに「目に見えるケガではなかったため判断が難しいからこそ事前に承認も得ておりました」と説明した。

 だが、ある卓球関係者は早田の見解を疑問視。「いくらルールに抵触していなくても、慣習に反している。だから卓球王国の中国からも批判の声も出ている。日本人対決で協会側に許可をもらうなら、張本選手側にも話さないと公平ではない」と指摘した。

 また早田は「対戦相手の方に配慮し、日本卓球協会のスタッフにも1名、処置中に立ち会ってもらい、痛みや症状の確認と処置のみが行われ、戦術などのアドバイスがなかったことを確認してもらっておりました」と治療だったことを改めて強調。それでも慣習破りの波紋はまだまだ広がりそうだ。