パ首位・ソフトバンクは29日のロッテ戦(ZOZOマリン)に3―1で競り勝ち、シーズン70勝に到達した。
背番号24がいきなり結果を残した。この日一軍に登録された栗原陵矢内野手(29)は「7番・三塁」で約2か月ぶりにスタメン出場。第1打席で先制となる決勝打を放つなど、復帰戦でマルチ安打を放ってみせた。
二軍戦での右ヒザへの自打球もあり、万全とは言えない状況での一軍昇格。試合前、小久保裕紀監督(53)は「経験もあるし、打線の中で名前があると嫌な打者の一人」と昇格理由を語った。今季は苦しい数字が続いているものの、昨季は20本塁打を放った実力者。ここぞの場面で打席に立った時の相手投手へ与えるプレッシャーは誰もが出せるものではなく、終盤戦ではその重圧が一層の武器となる。
だが、その「名前」において、球界最強とも言える打者がチーム内に存在する。それが近藤健介外野手だ。昨季リーグ首位打者、MVPを獲得した32歳はシーズン序盤に腰の手術などで規定未到達ながらも打率3割1厘、出塁率4割2分を記録。ホークス移籍後は本塁打王も獲得するなど長打力にも磨きがかかり、打線で最も欠かせない存在と言える。
そんなキーパーソンがアクシデントに見舞われ、チーム内には不穏な空気が漂った。近藤は3回の第2打席で貴重な8号2ランを放ったものの、4回の守備からベンチに退いた。第1打席で左わき腹に違和感を発症。指揮官は試合後「ちょっと様子を見ます」と語るにとどめた。近藤本人は「前もやっている。大事をとってという感じです」と報道陣に説明。深刻な事態は免れそうだが、相手に最も怖さを与える近藤の名前がオーダーから消える事態だけは避けたい。
最下位相手にきっちりカード初戦を制したホークス。それでも2位・日本ハムと1ゲーム差で緊迫したV争いが続く中、一抹の不安が残る勝利となった。












