フィリーズのカイル・シュワバー外野手(32)が記録した「1試合4本塁打」の衝撃は、球界に大きな波紋を呼んでいる。28日(日本時間29日)の本拠地ブレーブス戦で46号ソロ、47号2ラン、48号3ラン、49号3ランと4連発をたたき出し、MLB公式記録では21人目、フィリーズ史上ではマイク・シュミット以来49年ぶり4人目の偉業を達成した。
シーズン本塁打数も一気に伸ばし、ドジャース・大谷翔平投手(31)とのナ・リーグ本塁打王争いでリードを4本差にまで広げた。しかし、注目すべきは、この歴史的夜を契機に加速するシュワバーの「未来予想図」だ。
今季が4年総額7900万ドル(約116億2000万円)の大型契約最終年となるシュワバーは、今オフにFAとなる。米専門局「MLBネットワーク」のジョン・モロシ記者は同局のライブ放送で「シュワバーの次の契約は3~4年で総額1億ドル(約147億円)規模」と予測。年俸換算で3000万ドル(約44億円)超という破格の評価であり、大砲不足に悩む球団にとっては垂ぜんのターゲットとなる。
さらにモロシ氏は、レッドソックスの「レジェンドDH」として歴史に名を残すデビッド・オルティス氏(49)を引き合いに出した。「DHのポジションを理解し、打席を支配できる左の長距離砲。40歳までオルティス氏のように活躍できる」と、その将来像を重ねた。実際、この試合で9打点をマークしたシュワバーは、今季119打点でリーグトップ。49本塁打は球団史上でライアン・ハワードの58本に次ぐシーズン2位の数字であり、キャリアハイを更新している。
もっとも、FA市場での評価は年齢との兼ね合いもある。32歳というキャリア後半に差しかかる中、純粋な長打力に加えて勝負強さやリーダーシップを武器に「大砲専任」の価値をどこまで押し上げられるかが焦点となる。
1試合4本塁打で一夜にして“伝説”の座を手にした男は、果たして来季どのユニフォームを着て打席に立っているのか。フィリーズ残留か、それとも新天地か。大谷との本塁打王争いと同時に、シュワバーの去就がオフ最大の注目テーマとなることは間違いない。











