お盆明けにどうなるのか――。石破おろしの動きは、臨時総裁選を巡る攻防に移った。続投に意欲を見せる石破茂首相が臨時総裁選が行われる場合でも再選を目指して出馬する可能性がある。そうなると小泉進次郎農水相は〝令和の明智光秀〟となりかねないだけに、難しい選択を迫られそうだ。

 8日に行われた自民党の両院議員総会で石破首相は改めて続投の意向を示したが、総裁選の前倒し開催を求める声が相次いだ。党規約では国会議員と都道府県連代表の過半数が賛同すれば、2年後の任期満了を前に総裁選の開催が可能となっている。

 ただ、前例はなく、総裁選管理委員会の逢沢一郎委員長は今月中旬以降に意思確認の方法や時期を決定するとしている。

「お盆で国会議員は地元に帰って、いったんクールダウンとなります。石破氏を引きずりおろしてもその先の展望が見えないことで、これまで各地方組織の反応も慎重論が出ていて、二分しています」(党関係者)

 過半数が賛同し、総裁選が前倒しになった場合も不透明だ。次の首相候補で高市早苗元経済安保相と並んで上位に入る小泉氏は、出馬すらできない事態も想定されている。

「世論調査では石破首相は辞めなくてもいいという声が大きくなっている。総裁選が行われるとなれば、普通は辞任に追い込まれるところだが、石破首相は再選を目指して、出馬しかねない。その時、閣内にいる小泉氏が出馬すれば、〝令和の明智光秀〟と呼ばれますよ」(同)

 2012年の総裁選で谷垣禎一総裁が再選出馬を目指す中、幹事長だった石原伸晃氏が出馬に意欲を見せ、〝平成の明智光秀〟といわれた。昨年の総裁選でも岸田文雄首相が出馬を模索する中、出馬を取りざたされた当時の幹事長・茂木敏充氏は「令和の明智光秀」となることを警戒。結果的に岸田氏が出馬を断念したため、立候補した茂木氏は裏切り者のレッテルを貼られることはなかった。

 小泉氏は11日、訪問先の韓国で、総裁選が行われた場合の対応を問われ「コメ政策が転換点を迎えている重要な時期であり、政策遂行に専念したい」と話した。前倒し総裁選の可否も含めて、波風を立てない姿勢を貫いている。