小泉進次郎農水相は11日に自身のXを更新。訪問先の韓国で趙顕(チョ・ヒョン)外相と会談したことに関して言及した。

 進次郎氏は10日からソウル近郊で開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)の食糧安全保障担当会合などに出席するため訪韓している。

 政府関係者によると、進次郎氏はこの日、新型コロナウイルス禍の影響で7年ぶりに開かれた日中韓農相会合に出席。その後、趙外相と会談した。

 韓国は東京電力福島第一原子力発電所事故を受けて福島県や宮城県などの水産物に関して輸入停止措置を続けている。

 進次郎氏はXで趙氏との会談に触れ、「韓国のチョ・ヒョン外交部長官(外務大臣)と会談をしました。両国間の様々な課題について率直な意見交換を行うとともに、日本産水産物の輸入規制の撤廃を求め、日本の食品の安全性を取り上げました。東日本大震災以降の懸案の解決に向け、一つ一つ積み上げてまいります」と投稿した。

 朝鮮半島情勢に詳しい関係者は、進次郎氏が趙外相と会談したことに「地元メディアは小泉大臣の訪問を〝将来、有力な総理候補〟として伝えていました。韓国外務省は、趙外相と小泉大臣の会談は、日本水産物の輸入規制についてのやりとりはなかったとしています。だが、会談の実現は異例と受け止めていいことです。韓国は〝ポスト石破〟を見据えて対応したと考えられます」と明かした。

 自民党内では参院選に大敗したことで石破茂首相の退陣論が浮上。両院議員総会(8日)が開かれた後は、総裁選の早期開催を求める声が地方組織から出ている。

 党内は進次郎氏が韓国メディアに〝将来の総理候補〟と伝えられたことをどう受け止めたか。

 ある自民党中堅議員は「韓国メディアの小泉氏への対応、韓国の李在明(イ・ジェミョン)政権が小泉氏と趙外相との会談をセッティングしたことは驚いた。将来、小泉氏が総理大臣になれば日韓関係に影響が出ないというふうにも受け止められる」と指摘した。

 その上で今後の党内政局に置ける進次郎氏のポジションについては「石破総理が今月中に退陣すれば、9月に総裁選スケジュールが組まれる可能性が非常に高くなる。小泉氏は昨年の総裁選の後半戦で失速したが、国民的な人気は維持していると見ていい。しかし、現時点では閣内にいることでご自身が表立って動けず、ジレンマがあると推察している」と語った。