石破茂首相は29日の自民党役員会で日米関税交渉について「トランプ大統領との関係を生かして的確に対処する」と強い意欲を示した。
役員会では議決権のある両院議員総会を近く開くことを決定。28日に行われた両院議員懇談会は4時間半にわたり、参院選の惨敗を受けても続投を決めた石破首相に対して辞任を迫る声が相次いでいた。
同党関係者によると、石破首相は役員会の終了後、両院議員総会に向けて「ご説明は丁寧に真摯にしていくというほかはございません。それ以外に考えておりません。丁寧に説明をすると真摯に説明すると、逃げずに説明するということに尽きます」と語ったという。
「議員総会の日程はもっか調整中です。石破総裁が改めて続投の意思を示したことで〝石破おろし〟を求める議員らとの党内対立は激化の一途。両院議員総会は旧安倍派、旧茂木派、麻生派の有志議員が意見を集約して石破執行部に議題を申し入れます」(同党関係者)
小泉進次郎農水相はこの日午後に開いた会見の中で、自身も懇談会に出席したことを踏まえ「開かれた自民党を見せていくことが大事だ」とした上で「最終的にはどのような結果であろうとも、党が一致結束していく姿を国民に見せること以外に、自民党の信頼回復はない」と語った。
石破首相の続投を支持する〝擁護派〟の自民党議員は「立憲民主党などの野党は、自民党内の権力闘争によって外交をめぐる混乱が起きることを避けようとしている。石破首相が日米関税交渉でトランプ大統領と会談のため、渡米する話も聞きます。外交は安定している」と石破首相と距離を置く同僚議員たちをけん制した。
両院議員総会の議題次第では〝四面楚歌〟に追い込まれる石破首相。ある野党議員は「退陣は間違いないでしょう。しかし、時期はもう少し先になるのでないか…」と指摘した。
「石破やめるな」と「石破おろし」が同時並行する状況が長期化すれば、自民党への信頼がますます失われるだけだが、果たして…。












