怪物新人への〝手のひら返し〟が波紋を呼び起こしているようだ。ブルワーズの新人右腕ジェイコブ・ミシオロウスキー投手(23)が8日(日本時間9日)に行われた本拠地ドジャース戦で先発マウンドに立ち6回91球、4安打1失点、12奪三振の快投。大谷翔平投手(31)に31号先制ソロを浴びながらも圧巻投球でドジャース打線を翻弄し、チームを3―1の勝利に導いて自らも今季4勝目をマークした。

 この日、相手先発はMLB史上20人目となる3000奪三振を達成したドジャースの大ベテラン、クレイトン・カーショー投手(37)。インド系の米メディア「スポーツキーダ」が報じたところによれば試合前のカーショーは、まだ実績に乏しい相手の新人右腕に余裕の構えを見せていたという。

「誰と投げ合うのかさえ分からない。動画を少し見たが、まあまあだね」と軽口をたたき、ルーキー右腕をまるで相手にしていない姿勢を一貫していた。

 しかしながら試合が始まると状況は一変。大谷にこそ先頭打者アーチを食らったものの、その後はスライダーとフォーシームを武器に三振の山を築き、6回までに12K。カーショーも6回2失点でクオリティースタートの内容を残したものの、当初は格下扱いしていた新人右腕に投げ負け、今季初黒星をつけられる格好となった。

 しかもドジャースは、これで今季最長の5連敗。辛口で知られるカーショーも試合後は態度をコロッと変えざるを得なくなり、まるで戦前とは別人のようにミシオロウスキーをこう激賞した。

「信じられないほどの投球だった。制球も素晴らしい。あれではうちの打線も手が出ない。今日は完敗だったよ」

 ミシオロウスキーは6月の3先発で16イニングを投げ、3勝0敗、防御率1.13、19三振、被打率.061、WHIP0.63という驚異的な成績をマーク。ナ・リーグの月間最優秀新人にも選出された。名門ドジャースの「顔」にここまで言わせたミシオロウスキーの実力は本物。メジャーに突如現れた超新星は MLBの話題の中心となりそうだ。