米プロバスケットボールNBAグリズリーズとの契約が満了した河村勇輝(24)が、完全フリーエージェント(FA)になったことで新天地の行方が注目されている。NBAへの挑戦が基本線となるが、ハイレベルなリーグとして知られるスペインなど欧州進出の可能性も指摘される。

 河村はグリズリーズから契約続行の意思があるクオリファイングオファー(QO)を29日(日本時間30日)の期限までに提示されず、完全FAとなった。昨年10月にツーウェー契約を勝ち取り、NBA下部のGリーグとグリズリーズを行き来しながらプレーした。ただ、NBAでは22試合の出場で1試合平均1・6得点、0・5リバウンド、0・9アシストとアピールできなかった。

 今後は全球団との交渉が可能になる。まずはグリズリーズと同じようなツーウエー契約を目指すが、現状の実績では難しい。そのため昨年のようなエキシビット10契約からか、サマーリーグに出場する契約からツーウエー契約や本契約でNBA入りを狙うことになる。

 ただ、NBAへの道のりは険しいのが実情。そこで日本のBリーグへの復帰を待望する声も上がっているが、よりレベルの高い海外リーグも選択肢になりそう。他の選手を担当するマネジメント事務所関係者からはこんな指摘も出ている。

「欧州からNBAに渡って活躍する選手もいるし、スペインなどハイレベルなリーグもアリなのでは。河村選手なら十分通用する実力もある」と欧州経由のNBA入りをプッシュする意見だ。

 以前からNBAの名選手を輩出してきた欧州各国リーグだが、近年はその数も増加してレベルが上がっている。なかでも、サッカーでもおなじみのレアル・マドリードはバスケットボール界でも超名門。NBAレイカーズのスーパースター、ルカ・ドンチッチも輩出するなど存在感を見せている。他にもバルセロナなど有力クラブは多く、河村がNBA入りをアピールする格好の舞台でもある。

 昨夏のパリ五輪では日本代表の主力として大活躍し、世界のバスケ関係者から高い評価を得ただけに、欧州から声がかかる可能性もありそうだ。日本が誇るスピードスターの新天地に注目が集まる。