西武のドラフト2位ルーキー・渡部聖弥外野手(22)は、果たして前人未到のタイトルにたどり着けるのだろうか。

 左足首ねん挫から6月27日の日本ハム戦(ベルーナ)で「3番・DH」としてスタメンに名を連ね、戦列に復帰した。相手先発の伊藤大海投手(27)から5号ソロを放って早速健在ぶりをアピールしたものの、その後は快音が響かず。同カード3連戦を11打数1安打で終え、打率も3割1分3厘(規定未満)となった。

 それでも新人らしからぬ対応力を誇る「獅子の若大将」への期待値は高い。渡部聖は「(休みの間に)いろいろできましたし、これからもいろいろな攻め方をされると思う。離脱する前もそうでしたし、そういうものを復習しながら」と力説。約1か月の離脱中、それまでの対戦を見直し今後の戦略を練ったという。

 長いプロ野球の歴史の中で新人選手による首位打者獲得は、いまだかつてない。1958年の巨人・長嶋茂雄は最多本塁打(29)と最多打点(92)の2冠を獲得。だが、打率(3割5厘)は阪神・田宮謙二郎(3割2分)に次ぐ2位となり新人3冠王を逃している。

 MLBでは64年にツインズのトニー・オリバ外野手(打率3割2分3厘)と2001年のマリナーズ・イチロー外野手(打率3割5分)の2例があるだけ。ナ・リーグの新人首位打者は誕生していない。

 渡部聖は自身を「レフトにもライトにも強い打球を打つことができる。特に打率を残せることが持ち味」と分析する。最後まで離脱することなく試合に出続け、NPB初となる栄誉を何とかつかみたい。