27日からリーグ戦再開を迎える中、西武は再生に成功しつつあるようだ。昨季の同時期は借金25に沈んでいたものの26日現在、37勝31敗で貯金6。チームを躍進に導くベンチ内では仁志敏久野手チーフ兼打撃コーチ(53)、立花義家打撃コーチ(66)を支える「知恵袋」の存在も際立っている。亀井猛斗データ統括ディレクター兼一軍ヘッドスコアラー(56)だ。

 両打撃コーチが野手陣の技術面を担当。その陰で亀井ヘッドスコアラーは、データ班が収集および分析した情報を端的に首脳陣と選手に伝える役割を果たす。いわば打席内での思考を整理しながら後押しする担当者だ。

 同ヘッドスコアラーは「ボクは(ベンチでは)仁志さんと離れた場所にいる。仁志さんの仕事をさえぎるわけにはいかないので」と前置きし、その役割について次のように続ける。

「仁志さんとは、お互いにお互いを尊重し合っている関係。仁志さんは選手一人ひとりの配球(チャート)を見ながら、次の打席のアドバイスをしていると思う。そこにボクが重ねていってしまうと選手は迷ってしまう。仁志さんが行っている時はボクは行かないですし、仁志さんが行かなければ、本人たちが来て『次こう来ますかね?』みたいな話にはなる。向こうから聞きに来たら言います。こっちからは思っていても言わない」

 そこには長く先乗りスコアラーを務め、チームの歴史を見てきたベテランなりの思いがある。

「みんな迷ったらどちらかに決めてほしい。ケツを押してほしいので。『どうしましょう』ではなく『自分はこうだと思うんですけど、どうですか?』という聞き方をしてくれるのが一番いい。自分で考えて打席に入って、その考えを押してくれる人がいれば、凡打しても次につながりますし、後悔もないので」

 勝負のアヤとなる〝かけ引き〟の部分で選手、首脳陣と同じようにチームを支える裏方も戦っている。