株式投資に関心を持つ人なら、「ウォーレン・バフェット」の名前を一度や二度は耳にしたことがあるだろう。「投資の神様」と呼ばれ、米フォーブス誌の世界長者番付でトップ10常連の人物である。
同氏は今年いっぱいで率いてきた投資会社バークシャー・ハサウェイのCEO(最高経営責任者)を辞め、投資の第一線から退く意向を示した。ただ、籍は会社に残す方針で、退任後も引き続き多大な影響力を持つことが予想される。
バフェットは2019年、三菱商事など日本の大手総合商社5社の株式を購入した。その後も毎年のように円建ての債券を発行し、それを原資に商社株を買い増しているが、別の日本株を買った話は全く出てこない。そのため、「次に狙う日本株はどこか」について、業界ではさまざまな臆測が飛び交っている。
同氏は割安な株を長期保有する戦略で知られており、日本の商社株についても「今後50年間は売却しないだろう」と述べている。重視するのは、「割安感」「継続的な利益」「過小評価」などだ。それらを勘案すると、「次に狙いそうな株」の有力候補に、日本のメガバンクが挙げられると愚考する。日本経済が「失われた30年」から「金利ある世界」に復帰したことや、金利上昇で「利ザヤビジネス」が復活したことなどを考えると、今がまさにメガバンクをはじめとした銀行株への投資チャンスと見ることができるからだ。
すでに、メガバンクの株価はこの2~3年で2倍以上に値上がりしているものの、いまだ配当利回りは高く、PBR(株価純資産倍率)も1倍前後と割安感がある。もちろん、ストレートにメガバンク株を買うのでもいいが、当欄で狙うのは“やや穴株”。仮に、バフェットがメガバンク株を購入せずとも、長期的な株価上昇が期待できる優良地銀株に注目したい。
まずは、傘下に優良地銀の横浜銀行などを抱えるコンコルディア・フィナンシャルグループ(7186=946円)。また、同様に地銀トップクラスで、九州半導体バブルの恩恵を受けるふくおかフィナンシャルグループ(8354=3907円)は要チェックだ。さらに、任天堂など京都の優良企業の株を複数保有し、膨大な含み益を抱える京都フィナンシャルグループ(5844=2560円)も、やはり長期で株価の大幅な水準訂正が期待できそうだ。(株価は24日終値)












