【カップめん評論家taka :a激推し!トレンド最前線】大人気ブロガーが次々と発売される新作カップめんを徹底解説する好評企画。今回取り上げた5アイテム、お店で見かけて気になっていた方は要チェックです!

エースコック「和牛庵」シリーズから2品!

【ボリューム2倍なのに大盛りカップより安い!】セブンプレミアム「超大盛 スタミナ醤油ラーメン」(248円+税)

 セブンプレミアムが放つ「相場破壊」の第4弾が登場した。レギュラーサイズ比2倍という驚異のボリュームを誇りながら、価格は一般的な大盛りカップめんよりも安い、この時点で異常なまでのコストパフォーマンスを実現している。

具材のニラもパンチを底上げ
具材のニラもパンチを底上げ

 もちもちとした食感の超大盛めんは耐久性に優れ、なおかつ最後までダレない弾力がコンセプトにフィット。その力強さに勝るとも劣らないスープは、同社のお家芸ともいえるジャンクな味わいで、ガーリックパウダーとペーストの二段構えによる攻めのスタンス。この貫禄と迫力は、かの「スーパーカップ」を作り上げたパイオニアならではといっても過言ではない。具材のニラもパンチを底上げしており、塩味と甘みの絶妙な掛け合いから、物量に圧倒されつつも最後まで一気に食べ進められる。安さと満腹感を極限まで追求した、まさに「価格の暴力」ともいえる一品だ。

【「鴨だし白湯」に挑戦 濃厚さと芳ばしさが共存】明星食品「明星 麺神カップ 鴨だし白湯ラーメン」(278円+税)

 これまでの鴨だしラーメンといえば澄んだスープが主流だった。しかし、今作はラーメン界のトレンド「鴨だし白湯」に真っ向から挑んでいる。まず注目すべきは、このブランドが誇る生めんのようなもっちり感を備えた極太ノンフライめんだ。うどんを彷彿とさせる粘りのある弾力により、多加水めんならではの食べ応えが存分に堪能できる。スープは鴨白湯かと思いきや、土台を支えているのは鶏の旨みが凝縮した濃厚な鶏白湯。まったりとしたコクに骨っぽさを共存させた炊き出し感は、これ単体でも充分に成立するほどの説得力を備えていた。

別添えの「特製たれ」を加えた途端に…
別添えの「特製たれ」を加えた途端に…

 しかし、そこに別添の「特製たれ」を加えた途端、鴨を焼いたような芳ばしさが個性を際立たせ、唯一無二の味わいに。純粋な鴨白湯ではないけれど、鶏の濃厚さと鴨の芳ばしさを渾然一体にまとめあげた様は、まさに新境地の体現といっても過言ではないだろう。さらに具材の鶏だんごも業界トップクラスの完成度を誇っている、落ち度を探すことが困難な一杯だ。

【神戸牛オイルのインパクトと黒胡椒のコントラスト】エースコック「和牛庵 神戸牛オイル仕立ての黒胡椒香る醤油ラーメン」(236円+税)

 贅沢な気分を味わえる一杯をコンセプトに、日本が誇るブランド和牛の代表格「神戸牛」から抽出したオイルを使った新作が登場した。その効果はてきめんで、別添オイルを投入した途端、牛脂の香りが部屋中に立ち込めるほど。公式はステーキを彷彿とさせる味わいを訴求しているが、実際のベクトルは少し違う。例えるなら、あの焼肉屋で感じる食欲をそそる香りだろうか。粉末スープの味わいはカップラーメンらしさ全開で、肉に見立てた大豆たん白も安っぽいといわざるを得ないけれど、それだけにオイルのインパクトは存分に体験できる。

オイルのインパクトを存分に体感
オイルのインパクトを存分に体感

 ただし、多めの黒胡椒が容器の底に沈みがち。喫食の際は定期的に混ぜながら、こってりとしたオイルと黒胡椒のコントラストを楽しんでいただきたい。

【こちらは松阪牛!牛脂の旨みを体感】エースコック「和牛庵 松阪牛オイル仕立てのすき焼き味うどん」(236円+税)

 和牛ブランドの双璧、松阪牛オイルを惜しみなく使った「すき焼き味うどん」も見逃せない。前述の神戸牛オイルが「香りのインパクト」を追求していたのに対し、こちらは牛脂の旨みを全体に溶け込ませた重厚な仕上がりだ。そして意外なことに、うどんの品質にも目を見張るものがある。一見すると頼りない薄さでありながら、その実態は意外なほどコシが強く、しっかりとした粘りと弾力が楽しめる。スープは別添に充填された液体しょうゆの特性を活かし、なおかつ鉄鍋で調理したような芳ばしさですき焼きらしい臨場感を再現。かやくこそ彩り程度だが、松阪牛オイルがもたらすコクと調理感でコンセプトとの剥離は感じない。

うどんの粘りと弾力も楽しめる
うどんの粘りと弾力も楽しめる

 神戸牛とはまた異なる、和牛の底力を体感できる一杯。すき焼きらしい風味と牛の旨みが絡み合う贅沢なひとときを、お手頃な価格で楽しめる良作だ。

【昆布水つけめんをまさかの「まぜそば」アレンジ】エースコック「昆布水風まぜそば 鶏こく醤油味」(298円+税)

 昆布水つけめんをご存知だろうか。相模原の伝説「69’N’ROLL ONE」が考案した、めんを昆布だしに浸して提供する洗練されたスタイルだ。この繊細な世界観を、まさかの「まぜそば」にアレンジしたエースコックの大胆さには思わず度肝を抜かれた。最大の衝撃は「がごめ昆布パウダー」が仕掛ける狂気の粘り。箸が重くなるほどに糸を引くインパクトたるや、まさに新食感を体験できるだろう。しかし、立ちはだかるのは大盛りサイズの基準をも凌駕する価格設定。にもかかわらず、平凡な油揚げめんを標準量で搭載しているところは大きなマイナス点。その少なさもさることながら、揚げ油に由来するニオイが昆布の魅力に干渉するなど、コスパの悪さが浮き彫りになっていたのだ。

がごめ昆布パウダーが仕掛ける狂気の粘り
がごめ昆布パウダーが仕掛ける狂気の粘り

 正直、筆者としてはオススメできない。けれども同社の挑戦心には、相変わらず目を見張るものがある。厳しいコメントを並べたが、グルタミン酸に溺れたい衝動に駆られた日には、その期待に充分応えてくれるだろう。

 各商品の詳しいレビューはブログ「本日の一杯 -Cupmen review blog-」参照。

 ※表示価格は発売時のメーカー希望小売価格です。スーパーなどでの販売価格は希望小売価格よりも安くなるケースが一般的ですが、コンビニでの販売価格はメーカー希望小売価格+8%を目安にしてください。