【女医のお部屋】「全ての健康は口腔環境から」という言葉がある。口腔内の健康は全身の健康と密接に関係しているのだ。どういうケアを意識すればいいのか、歯科医師の田村絵里先生に話を聞いた。
――虫歯になりやすい体質はある?
田村医師(以下、田村)持って生まれた体質の影響はもちろんありますが、それ以上に後天的な要因による影響が大きい。例えば、離乳食を与える際に親の口腔内を介し、子供に食べさせるケース。親の口腔内に虫歯菌が多いと、それがうつり虫歯菌が多い口腔内になる。また、パートナーが虫歯菌を多く持っていた場合も接触によりうつり、虫歯になりやすい口腔環境になってしまうことも。
――虫歯菌が増えても、日々の努力で改善できますか
田村 もちろんです! 理想は歯科医院で定期的なクリーニングを行い、日々のフロスや歯ブラシでのケアもしっかり行いましょう。必ず行ってくださいね。歯科医院には治療のためだけではなく、予防のためにもぜひ通っていただきたい。ちなみに、虫歯菌が多いか少ないかを自覚できるヒントとしては、唾液がポイント。唾液がサラサラしている人は菌が少なく、ネバネバしている人は菌が多い。
――歯ブラシの使い方のコツを知りたいです
田村 力任せに磨くのは厳禁。歯が削れてしまったり、歯茎にダメージを与えたりします。歯を全体的に丁寧に磨いて、最後にやってほしいのが「バス法」です。歯ブラシの毛先を歯と歯茎の境目に45度の角度で当てて、歯周ポケットの中の汚れを掃除するブラッシング法です。指2本で持ってマッサージするくらいの軽い力で行いましょう。
――やはり毎食後の歯磨きが大事なのでしょうか
田村 その通りです。食後すぐよりも30分くらい時間を置いてから磨いた方が効果的です。食後は唾液の効果が働いているので、十分働かせてあげてから磨いた方が良いです。あとは、フロスが非常に大切。歯ブラシとセットで必ず行いましょう。ほか、菌が一番増えるのは寝ている間。夕食後に歯磨きをした後も、少し菌が増えてしまうため、寝る前にもう一度磨けると完璧です。だからこそ、お酒を飲んでそのまま寝ちゃうなんていう行為は絶対にやめましょう。
――日中、忙しいときはせめて水でゆすぐだけでも効果はある?
田村 あります。食事後に水を飲む、うがいをするといった行為だけでも行いましょう。唾液をしっかり出すことも虫歯対策には必須なので、よくかんで食べるよう意識してくださいね。











