口腔環境の悪化はさまざまな病気につながるといわれている。健康診断や歯科検診が行われがちな今の時期だからこそ、自分の健康を見直すいいチャンス! 口腔環境が悪いと発生する「虫歯」について歯科医師の田村絵里先生に話を聞いた。
――そもそも虫歯とは
田村医師(以下、田村)虫歯は細菌感染による疾患です。口腔内に常在する虫歯菌が、歯を溶かすことで発生します。大事なことは、口腔環境が悪くなることによって、この菌が悪い働きをするということです。
――虫歯になるきっかけを与えているのは人間の行動ということですね
田村 その通りです。例えば定期的なクリーニングを行わなかったり、日々の歯磨きを怠ったりして、口腔内を清潔に保てないと菌が繁殖し、病気を招きかねない。
――虫歯になるとどういう症状が出ますか
田村「痛みがない=虫歯ではない」ということではありません。痛みがなくとも虫歯になっている人はいます。もちろん、冷たいものや温かいものがしみる、かんだら痛いといった、自覚症状がある人もいます。
――どのような流れで診断されるのでしょうか
田村 歯科医師による診察と、レントゲン撮影の両方を行い、虫歯の進行具合を診断し、治療方針を決めていきます。口の中を見て、冷風を当てたり、軽く叩いてみたり、黒くなっていないか、段差がないかなどを見たりします。レントゲン撮影では、虫歯が神経まで達していないか、膿がないかなどの確認を行います。
――治療はどう進められる?
田村 基本的には、虫歯になっている箇所を削ります。その後に、削る量の違いで、詰め物をしたり、部分的、または全体的なかぶせ物をしたりします。
――麻酔の注射が怖いという人はどうすればいいですか
田村「痛いですか?」と聞くのではなく、「麻酔が怖いので、できれば痛くないようにしてください」というような言い方をしてみてください。麻酔の痛みをほぼほぼ感じず進める方法もあります。例えば、表面麻酔を塗り、麻酔液を温めた後、ゆっくり圧をかけずに注入することで、痛みを軽減できます。
――丁寧に診てもらえる歯科医院を見つけるコツはありますか
田村 混雑しているところが人気だと思う方もいらっしゃると思いますが、混雑していると一人ひとりにしっかり時間を確保できていない可能性もあります。丁寧に診てほしいと思われるのであれば、予約システムが整っていて、時間を確保してもらえるところがおすすめですね。
☆たむら・えり essential DENTAL CLINIC EBISU院長。歯科衛生士免許と歯科医師免許のダブルライセンス。厚生労働省認定臨床研修指導医。国際審美歯科学会、日本審美歯科学会所属。予防から治療までトータルに提供する。歯の治療だけでなく顔全体のバランスを考え治療に取り組む。











