日本ハムは20日、敵地(バンテリン)で中日と対戦し、1―0で接戦を制した。2連勝で貯金を今季最多の「13」とした。

 先発・伊藤大海投手(27)は初回から直球と変化球の精度が不完全ながらも粘りの投球。走者を許すものの相手に得点を許さなかった。

 終盤に差し掛かった6回にはややギアを上げ、7回には三者連続三振。その後も力投を続けた右腕は結局9回を投げ切り、5安打無失点の今季初完封勝利でリーグ最多勝争いのトップに立つ7勝目を挙げた。

 一方打線は相手先発・大野の巧みな投球にほん弄され、5回までわずか1安打と精彩を欠いた。だが、両軍無得点で迎えた6回に先頭・五十幡が右翼線三塁打を放つと、続く清宮の右犠飛で先制。以後は中日の小刻みな継投の前に得点を奪えなかったが、エース右腕の援護にはこの1点で十分だった。

 試合後の新庄剛志監督(53)は粘り強く9回を投げ切った伊藤に関し「キャンプ前から先発投手は完投と。新しいマウンドに立ったら最後まで投げ切るというね」と以前から先発投手陣に指示していた持論を試合で体現してくれたことを絶賛。

 その上で「この間の(SNSの)DMのやり取りでは『大海が投げる時は1点あれば十分ですよ、というピッチングを見せるんで見ておいて下さい』というのが来たので。僕はこんな絵文字(満面の笑みとVサイン)を送っておきましたよ」とニヤリ。有言実行のエース右腕に賛辞を惜しまなかった。

 また、前夜の巨人戦(東京ドーム)で北山が1安打完投勝利を飾ったのに続き、この日もエース格の伊藤が完封勝利。これに気をよくした指揮官は先発陣に新たな課題も提示した。

「完投王国21ね。完投を(先発陣全員で)21してほしいです、今シーズン。僕の中では21っていう数字を目標にしてやってほしい。そういうプロ野球に戻ってほしいという意味でもね」(新庄監督)

 現在チームの完投数は「14」。この調子なら夏場には到達できるだけに、先発投手陣のさらなる奮起に期待を込めていた。